マル。
2021年12月25日
2021年12月13日
303 石橋幸コンサート第23回「僕の呼ぶ声」
毎年恒例の「僕の呼ぶ声」(於:紀伊國屋ホール)が、来週12月20日に迫ってきた。
毎年とは言うが、昨年はコロナ禍の影響で中止になってしまったので、二年ぶりである。
どうなるだろうと不安のまま、リハーサル、スタッフ打合せ、ホール打合せと徐々に具体的になってきているので、今年は実現するだろう。
毎年とは言うが、昨年はコロナ禍の影響で中止になってしまったので、二年ぶりである。
どうなるだろうと不安のまま、リハーサル、スタッフ打合せ、ホール打合せと徐々に具体的になってきているので、今年は実現するだろう。
石橋幸の凄いところは、スターリンの圧政によって閉じ込められていたロシア人さえも知らない唄を、自分の足で拾い集めたことである。また石橋は、唄はそれが生まれた言葉で歌われるべきだという主義の元に徹底してロシア語で唄うスタイルを通している。それが壁になっていることもあり日本では認める人も少ないが、ロシアでは石橋はその功績を認められ、シャンソンゴーダ特別賞を受賞してクレムリン宮殿で歌った唯一の日本人でもある。だが勿論、日本にも熱心な支持者がいて石橋の唄に感動し、涙を流す。作家の中上健次も石橋の唄と声を認めた一人である。
日本に居ながらも世界各地から様々な音楽が入って来る現代の情報社会であるが、ポピュラーなヒット曲だけが注目されるのが現実でもある。日本では聞くことが少ないジプシーや囚人の歌には言葉を超えた力強さがあり、国や民族が違っても人々の営みには変わりがないことを伝えてくれる。それが日本人の感性にも合うということを石橋の唄を聞いて感じて欲しいものだと思っている。
日本に居ながらも世界各地から様々な音楽が入って来る現代の情報社会であるが、ポピュラーなヒット曲だけが注目されるのが現実でもある。日本では聞くことが少ないジプシーや囚人の歌には言葉を超えた力強さがあり、国や民族が違っても人々の営みには変わりがないことを伝えてくれる。それが日本人の感性にも合うということを石橋の唄を聞いて感じて欲しいものだと思っている。
絶賛リハーサル中! |
2021年12月1日
302 朝のルーティンを戻す-ラジオ体操を一ヶ月やった
せっかく三年半やっていたラジオ体操を6月から約半年休んでしまった。理由は色々あるが、やっぱり私は意志が弱い。何でも止めるのは簡単だものなあ。
簡単なヨガも含めて、朝のルーティン30分程を11月から復活させて、何とかやり遂げた。2、3回休んだのは許される範囲だろう…
さて、次はどのくらい続くだろうか?
簡単なヨガも含めて、朝のルーティン30分程を11月から復活させて、何とかやり遂げた。2、3回休んだのは許される範囲だろう…
さて、次はどのくらい続くだろうか?
2021年11月22日
301 悪いのは頭だけ-4 また薬が増えた
気圧のせいではなく、寒さが原因の震えが増して来た。寒くて震えるのは健康な人でもあり得る。病気以前の問題だ。どちらかといえば私は寒さに強く薄着だったから、防寒グッズも無く、レッグウオーマーやヒート何とかを買い揃えることに。今冬はかなりコロコロと厚着になりそうだ。とにかく寒さは駄目だ。震え出すとP病の震えが誘発される。ガタガタとスゴイことになってしまう。心の不安も誘発されてガタガタガタ。
今月の定期健診もいつものように血液検査の結果は完璧。「悪いのは頭だけ」状態だ。でも、震えは辛い。前回と同様、震えの辛さをS師に訴えると、今回は心に不安を感じた時に飲む薬を処方してくれた。症状が出た時に飲めば良いのだが、こうやって治療が精神の領域に入ってくると少し複雑な気分だ。
2021年11月10日
300 原文で読む『源氏物語』
コロナ禍で、仕事ばかりでなく趣味の集まりも中止せざるを得なく、読書会「およすく会」も何度も中止になった。加えて私は体調が優れなかったこともあり、今日は本当に久しぶりの参加だった。この読書会は田中順子先生を講師として『源氏物語』を原文で味わおうという会である。もう、20年になる(!)
スタート時は既に熟年層の集まりだったが、更に高齢化が進み、集まりに来れなくなった人もいる。だが、一人も欠けることなく皆健在なのは何よりだ。病気だった人も元気になり、『源氏物語』には癒しの効果があることも目の当たりにして来たのだ。そうだ、改めて私も声に出して読んでみよう。
講義は田中先生の解説本をテキストに2時間半みっちり読み込んでいる。現代語には失われてしまった日本語の深い味わい、美しさを求めて、細部にこだわり、ゆっくりじっくり『明石』の卷まで読み進んで来た。今年中に『明石』を読了する予定だ。通常の読書会に比べたらかなり遅い歩みであるが、豊かで奥深い『源氏物語』の世界を読み飛ばしてはもったいないという気持ちでやって来た。全54帖、まだまだ先は長いが、せめて15巻『蓬生』までは行きたいものだと誓い合っている。このペースだと、来年中に『蓬生』に入れるかも。
スタート時は既に熟年層の集まりだったが、更に高齢化が進み、集まりに来れなくなった人もいる。だが、一人も欠けることなく皆健在なのは何よりだ。病気だった人も元気になり、『源氏物語』には癒しの効果があることも目の当たりにして来たのだ。そうだ、改めて私も声に出して読んでみよう。
講義は田中先生の解説本をテキストに2時間半みっちり読み込んでいる。現代語には失われてしまった日本語の深い味わい、美しさを求めて、細部にこだわり、ゆっくりじっくり『明石』の卷まで読み進んで来た。今年中に『明石』を読了する予定だ。通常の読書会に比べたらかなり遅い歩みであるが、豊かで奥深い『源氏物語』の世界を読み飛ばしてはもったいないという気持ちでやって来た。全54帖、まだまだ先は長いが、せめて15巻『蓬生』までは行きたいものだと誓い合っている。このペースだと、来年中に『蓬生』に入れるかも。
何故、『蓬生』か?
光源氏の男としての責任、優しさが描かれている巻だからである。ただのプレイボーイじゃないのだ。
光源氏の男としての責任、優しさが描かれている巻だからである。ただのプレイボーイじゃないのだ。
2021年10月29日
299 悪いのは頭だけ-3 薬が増える
数日前からとても具合が悪い。台風が北上しているということで、もろに低気圧の影響を受けている。地球という生命体に住まう、ちっぽけな生命体の私である。
昨日は主治医S先生の診察だった。いつものように血液検査の結果は完璧。内臓に何も問題は無いそうだ。「悪いのは頭だけ」状態だ。
最近気になるのは、P病の特徴である「震え」が目立つようになったことだ。このぐらいは初期の初期で、他人が見たら病人には見えないくらいだとS先生はおっしゃる。
しかし、他人からどう見られようがどうでもいい。震えがたまらなく辛い。それをS先生に訴えると、薬を2錠増やしてくれた。なるべく薬は増やしたくない、とおっしゃる先生の主義は尊重できるし有り難い。だが、弱虫の私はこの震えが辛くて仕方ないのだ。薬を増やしてもらって、この二日間は震えの不快さが少なくて済んだ。こうやって、だんだん病人になっていくのだろうか。リハビリを頑張らねば!
昨日は主治医S先生の診察だった。いつものように血液検査の結果は完璧。内臓に何も問題は無いそうだ。「悪いのは頭だけ」状態だ。
最近気になるのは、P病の特徴である「震え」が目立つようになったことだ。このぐらいは初期の初期で、他人が見たら病人には見えないくらいだとS先生はおっしゃる。
しかし、他人からどう見られようがどうでもいい。震えがたまらなく辛い。それをS先生に訴えると、薬を2錠増やしてくれた。なるべく薬は増やしたくない、とおっしゃる先生の主義は尊重できるし有り難い。だが、弱虫の私はこの震えが辛くて仕方ないのだ。薬を増やしてもらって、この二日間は震えの不快さが少なくて済んだ。こうやって、だんだん病人になっていくのだろうか。リハビリを頑張らねば!
2021年10月18日
298 堕落は速い
三年半もやって、ルーティンに落とし込めたと自信があったラジオ体操を、6月~9月四ケ月もの間休んでしまった。理由は色々あるが、具合が悪いのと怠け心には勝てなかった。何でも習慣にするのは大変だけれど、休んだり止めたりはすぐ出来る。
P病を完治するような勢いでヨガやストレッチも並行してやっていたが、こちらもサボりがちだった。病気をなるべく進行させないようにするには、運動しかない。面倒くさがっていてはいずれ歩けなくなる。
大病の手術後、リハビリとして、毎朝、ご主人と散歩をする高校からの友人Hさん。散歩のコツを教えてくれたりもする。見習って私も先週から散歩を始めたがまだまだルーティンに落とし込めない。毎日頑張っているHさんの顔を思い浮かべながら、ともすれば怠惰に流れる弱い私を奮い立たせている。
大病の手術後、リハビリとして、毎朝、ご主人と散歩をする高校からの友人Hさん。散歩のコツを教えてくれたりもする。見習って私も先週から散歩を始めたがまだまだルーティンに落とし込めない。毎日頑張っているHさんの顔を思い浮かべながら、ともすれば怠惰に流れる弱い私を奮い立たせている。
2021年10月7日
2021年9月28日
2021年9月17日
2021年9月7日
294 ありがとうの不思議-4 達成2万5千回!
とうとうやった!
ただひたすら、ありがとうの復唱をするだけなのに三ヶ月もかかった。前にも書いたが、スムーズに行かない原因は2万5千回に達する前にネガティヴな言葉を発声したら、それまでの分が無効になってしまい、1からやり直しをしなければいけなくなるからだ。2万回くらいまで行って無効になる人も多いと聞く。迂闊な一言で、チーン!ご愁傷様!本当にがっかりするよね。
成功者の体験談を聞くところによると、とにかく集中して一回でやること。とぎれとぎれでは、その合間につまらない事を絶対言うに決まっている。休日の一日、一人で閉じこもって休憩無しで一気にやる、というアドバイスに従ってやってみたら何とか成功したのだ。その人は4時間半かかったというが、私は5時間20分かかった。口はカラカラだが、達成感はある。毎日毎日失敗して三ヶ月もかかったのだ。
ところで、成功した暁には今まで感じたことが無い境地になり、涙が物凄い量出てバスタオルもビショビショになるほどだという体験をほとんどの人がするということで、私はそれが楽しみで楽しみで仕方がなかったのだが、何も無い。アレッ?!
愚痴や悪口のせいでクリア出来なかった人は偶にいるようである。でも、今回、私はかなり気をつけ、マイナスな言葉を口にしなかったのには自信がある。自分でも厳しいくらいだったと思う。何がいけなかったんだろう?詳しい人がいたら、教えて欲しいものだ。
達成前に失敗した回数はどのくらいになるか、記録を参考に電卓を叩いてみた。28万回あった。こんなに失敗していたのだ。もったいない。慎重にやっていたら、かなり上のステージに行っていた。でもルールはルール、仕方がない。
涙の体験はこれからやってくるのだろうか?
ひたすら回数を目指して心を込めなくてもよかった第一ステージの2万5千回を達成して涙がどっと出た後は、心の底からありがとうが言いたくなるそうである。そして、第二ステージの5万回を目指すことになる。ある意味、単純な修行(笑)だが、なかなか深い。
怠け者の私は、何とか楽にご利益を得ようと、15万回、30万回聞いたことになる早聞き、流し聞きで回数を稼ごうと動画をみつけたが、蜂や虻がブンブン唸ってる音にしか聞こえず、全く有り難みもない。それに、自らの喉と声帯を震わせて発せられた言葉こそが意味があるのに、こんな不届き者だから、涙の体験も出来ないのだろうか…
ただひたすら、ありがとうの復唱をするだけなのに三ヶ月もかかった。前にも書いたが、スムーズに行かない原因は2万5千回に達する前にネガティヴな言葉を発声したら、それまでの分が無効になってしまい、1からやり直しをしなければいけなくなるからだ。2万回くらいまで行って無効になる人も多いと聞く。迂闊な一言で、チーン!ご愁傷様!本当にがっかりするよね。
成功者の体験談を聞くところによると、とにかく集中して一回でやること。とぎれとぎれでは、その合間につまらない事を絶対言うに決まっている。休日の一日、一人で閉じこもって休憩無しで一気にやる、というアドバイスに従ってやってみたら何とか成功したのだ。その人は4時間半かかったというが、私は5時間20分かかった。口はカラカラだが、達成感はある。毎日毎日失敗して三ヶ月もかかったのだ。
ところで、成功した暁には今まで感じたことが無い境地になり、涙が物凄い量出てバスタオルもビショビショになるほどだという体験をほとんどの人がするということで、私はそれが楽しみで楽しみで仕方がなかったのだが、何も無い。アレッ?!
愚痴や悪口のせいでクリア出来なかった人は偶にいるようである。でも、今回、私はかなり気をつけ、マイナスな言葉を口にしなかったのには自信がある。自分でも厳しいくらいだったと思う。何がいけなかったんだろう?詳しい人がいたら、教えて欲しいものだ。
達成前に失敗した回数はどのくらいになるか、記録を参考に電卓を叩いてみた。28万回あった。こんなに失敗していたのだ。もったいない。慎重にやっていたら、かなり上のステージに行っていた。でもルールはルール、仕方がない。
涙の体験はこれからやってくるのだろうか?
ひたすら回数を目指して心を込めなくてもよかった第一ステージの2万5千回を達成して涙がどっと出た後は、心の底からありがとうが言いたくなるそうである。そして、第二ステージの5万回を目指すことになる。ある意味、単純な修行(笑)だが、なかなか深い。
怠け者の私は、何とか楽にご利益を得ようと、15万回、30万回聞いたことになる早聞き、流し聞きで回数を稼ごうと動画をみつけたが、蜂や虻がブンブン唸ってる音にしか聞こえず、全く有り難みもない。それに、自らの喉と声帯を震わせて発せられた言葉こそが意味があるのに、こんな不届き者だから、涙の体験も出来ないのだろうか…
2021年8月27日
293 春樹とひさしを捨てる
九仞の功を一簣に欠く
私の悪い癖だ。最後のひと踏ん張りがきかず、中途半端になっている物がいくつあるだろう。片付けはどうだ?! あんなにせっせとやっていたのにどれも中途半端のままだ。P病に罹ったのは理由にはならない。むしろ病気だからこそ、周辺を身ぎれいにしていなくてはならないのに!
大きな本棚を処分した時の本の片付けは自分でも清々して気持ちが良かった。整理のコツも覚えたし…ところが、残した本(いわば一簣)が仕上がらない。一度大きく整理したので、残っているのは好きな本が多い。それが却って片付けの邪魔になっているのかもしれない。だが、好きな本でも何度も読み返すことはないということも実感した。そこで、好きな作家から片付けることを思い立ち、ぐるっと見たところ、井上ひさしと村上春樹が目立つ。二人共、勿論、図書館に沢山あるし、アマゾンでも明日届く作家だ。井上ひさしと村上春樹はもう家には無いとなれば、捜す手間も無く、時間の節約になる。
本の片付けの時に注意しなければいけないのはつい本を読んでしまうことで、片付けどころではなくなってしまう。井上ひさし自身もそのようなことをどこかに書いていた。だが、今回は掟を破って「化粧」を読んでしまった。その何日か後に内野聖陽の男版「化粧」を観る予定があったから、ちょぴっと予習をしたかったのだ。
実際の舞台は「似て非なるモノ」だった。内野はチャーミングだし、上手かったけれど。あれは井上ひさしの「化粧」では無い。
2021年8月13日
292 ありがとう の不思議-3
ありがとう復唱25,000回、今度こそ達成するか!?
5月30日から始めて2ヶ月半、まだ達成できない。途中でネガティヴな言葉を発してしまったら、それまでの回数は無効になってしまい、1からやり直しをしなければならないので、達成するのはなかなか難しい。気をつけていても外にいると色々な人の言動が目に入るから、つい悪い言葉(不平不満、愚痴、泣き言、悪口など)を発してしまう。
転びそうな人を見たり自分がよろけた時、「アッ、危ない!」(結構言ってしまう)「疲れた~」「辛い」はついつい言ってしまう。この猛暑に「アツイ!」「苦しい」も連発だ。コノヤロー!チキショー、ウルセー、クサイ、嫌い!なんて、とっさに言ってしまうのが多いことに、今回は改めて気づかされた。他人の悪口にもつい乗せられる。社会を見回せば悪口の言い放題のようになってしまうし、人に会っていたら良い言葉だけを発するのは難しい。なので、この「ありがとう修行」は、一人でいる時に集中してやらないと成功は難しい。
20,000回近くなってからのやり直しには、本当にガックリする。2回程あったろうか。大体は10,000回前後で挫折する。つい先日だが、達成した(はず)の日もあった。カウントは25,000回までやった。ところが、成功者がこぞって言う「涙が出て2、3時間は止まらない」「今までと違う境地だ」の、実感が無い。それを経験したい一心なのに、これでは駄目だろう。自分なりに悪い言葉を厳しくチェックしたのに見逃してしまったのだろうか…こうなったらやり直ししかない。やると言ったらやる私だ。(そうでもないかな…)
悪い言葉を排除してきれいな言葉を発するのは、本来の目的とは違っていても意味はあるだろう。自分の口から発するものだ。どうせなら心地良い言葉だけを発したいものだ。だから、25,000回が達成出来なくとも、言葉に関してこの習慣がついたらそれだけで素晴らしいことだ。
でも、やります!
![]() |
このくらいまでなら大丈夫なんだけど… |
2021年8月2日
291 新しい裏窓
都営住宅抽選の何度もの落選に諦めがついたという訳では ないが、急遽引越しした。
引越し願望が強かったのは2年前の春くらいだったが、良い所が見つからず延び延びになっていた。その折に、高齢の独り者にとって家を借りるのはどのくらい難しいか身をもって知らされたこともあり、取り敢えずは、身体を横にしゆっくり眠ることが出来る場所もあることだし、頭の片隅には都営当選(当たりっこ無いのに)がチラチラしていたので、家探しを怠けていた。
そうこうしている内に「一緒に暮らさないか」という誘いがあった。それは50年近いつき合いの仕事仲間の一人だが、彼も肺気腫を患い私はP病という難病に罹ったので、助け合わないかということだったのだ。老老介護ならぬ病病介護。「倒れても何日も分からなかった」というのはちょっと嫌なんだよね。と言う。だが、私には帰郷願望もあるし、仕事も後4、5年はする予定がある。それでも、古い友達なのだから一年ぐらいは共同生活を試してみても良いだろう、と早々の引越しとなった。先は短いのだ!とあっという間の出来事だった。
引越し願望が強かったのは2年前の春くらいだったが、良い所が見つからず延び延びになっていた。その折に、高齢の独り者にとって家を借りるのはどのくらい難しいか身をもって知らされたこともあり、取り敢えずは、身体を横にしゆっくり眠ることが出来る場所もあることだし、頭の片隅には都営当選(当たりっこ無いのに)がチラチラしていたので、家探しを怠けていた。
そうこうしている内に「一緒に暮らさないか」という誘いがあった。それは50年近いつき合いの仕事仲間の一人だが、彼も肺気腫を患い私はP病という難病に罹ったので、助け合わないかということだったのだ。老老介護ならぬ病病介護。「倒れても何日も分からなかった」というのはちょっと嫌なんだよね。と言う。だが、私には帰郷願望もあるし、仕事も後4、5年はする予定がある。それでも、古い友達なのだから一年ぐらいは共同生活を試してみても良いだろう、と早々の引越しとなった。先は短いのだ!とあっという間の出来事だった。
同じ仲間の一人であるMが、会社で契約してくれたので、私達は何もしないで済んだ。会社のシェアハウスに住むという体である。
千駄ヶ谷に良い所が見つかったので、またもや近距離の引越しだった。結果的にまた住勤接近になった。とても助かる。同じ千駄ヶ谷でも以前のマンションの辺りとは雰囲気が違い、当然、裏窓の様子も違って興味深い。千駄ヶ谷には、以前、文化人が住んでいた一角があったと聞いているが、ここいら辺がそうではないかと思うような所だ。実際、村上春樹が経営していた店もすぐ近くにある。
引越しも手伝ってくれたスタッフのKさんが、「アルゼンチンみたいですね」と言い、私も「そうね」と言ったもののアルゼンチンには行ったことがない。映画で見たくらいだが、そんな感じがしないでもない。決して高級ではない異国情緒の懐かしさ。周りの何軒かの建物の屋上では洗濯物を干していたりする。そんなところが南米的なのかな。
引越しも手伝ってくれたスタッフのKさんが、「アルゼンチンみたいですね」と言い、私も「そうね」と言ったもののアルゼンチンには行ったことがない。映画で見たくらいだが、そんな感じがしないでもない。決して高級ではない異国情緒の懐かしさ。周りの何軒かの建物の屋上では洗濯物を干していたりする。そんなところが南米的なのかな。
2021年7月21日
290 落選に終わった都営アパート
家というものを持ちたいとは一度も考えたことが無かった。残す者もいないし、一ヶ所居住のイメージも無かった。
ただ、この東京という大都会の家賃の高さには辟易していた。都営アパートの家賃に惹かれて、若い頃の数年とこの数年は収入の低さが応募条件に合致していたので、年に数回は応募していたが、見事に落選続きだった。元々くじ運にはほど遠く、何も当たったことが無い。
友人の中には、都営に当たった人が数人いる。当たる人は当たるのよね。
この頃は考えるところがあって、家族がいる故郷に住まい、週一で東京に仕事に通おうかなと思い始めていて、都営に応募するのはこれを最後にしようと思っていた。そして、最後の最後まで落選だった。まあ、こんなものでしょう。これで、先に進める。この「落せん」が、背中を押してくれそうだ。
ただ、この東京という大都会の家賃の高さには辟易していた。都営アパートの家賃に惹かれて、若い頃の数年とこの数年は収入の低さが応募条件に合致していたので、年に数回は応募していたが、見事に落選続きだった。元々くじ運にはほど遠く、何も当たったことが無い。
友人の中には、都営に当たった人が数人いる。当たる人は当たるのよね。
この頃は考えるところがあって、家族がいる故郷に住まい、週一で東京に仕事に通おうかなと思い始めていて、都営に応募するのはこれを最後にしようと思っていた。そして、最後の最後まで落選だった。まあ、こんなものでしょう。これで、先に進める。この「落せん」が、背中を押してくれそうだ。
禍(積年の)転じて福と為す、としたいものだ。
2021年7月8日
289 悪いのは頭だけ-2
P病の定期健診に行く。
このところ、とても具合が悪い。気候がこんなだからいけないのだと思うが、検査の結果は馬鹿みたいに良い。そう、例によって悪いのは脳だけ、ということになる。
足が震えて、胸苦しい。倦怠感があって、椅子に座るのさえ億劫で横になりたい。どんな大変な病気なんだ!となるよね。ところが、検査をしてみると健康の見本になるような結果なのだ。肺もとてもきれいで、両肺に酸素もたっぷり入っている。主治医の説明を聞いていてもどうしたものか悩ましい。病は気から、気の持ちようだとはよく聞く言葉だ。そういうこともあるだろう。だが、このP病がもたらす自律神経の不調は、その名の通り、自律している神経だから、私の気持ちなど構ってくれない。例えば、心臓止まれ、呼吸止まれ、と言ったところで自律している彼らは私の言うことなど聞いてくれないで動き続けるだろう。
このところ、とても具合が悪い。気候がこんなだからいけないのだと思うが、検査の結果は馬鹿みたいに良い。そう、例によって悪いのは脳だけ、ということになる。
足が震えて、胸苦しい。倦怠感があって、椅子に座るのさえ億劫で横になりたい。どんな大変な病気なんだ!となるよね。ところが、検査をしてみると健康の見本になるような結果なのだ。肺もとてもきれいで、両肺に酸素もたっぷり入っている。主治医の説明を聞いていてもどうしたものか悩ましい。病は気から、気の持ちようだとはよく聞く言葉だ。そういうこともあるだろう。だが、このP病がもたらす自律神経の不調は、その名の通り、自律している神経だから、私の気持ちなど構ってくれない。例えば、心臓止まれ、呼吸止まれ、と言ったところで自律している彼らは私の言うことなど聞いてくれないで動き続けるだろう。
彼らを反抗させないでスムーズに働かせるのには、ホルモンのバランスを良くすることが大切。それには、脳の働きが重要だ。脳はまだまだ研究途上。驚くような新説も出てくる。
それにしても、ただただ脳だけが悪い私はラッキーなのか?…
2021年6月25日
2021年6月11日
287 ありがとうの不思議-2
前回から10日経った。ありがとう25000回復唱は叶わなかった。
感情を込める必要が無いというので、お茶の子さいさいと思いきや、結構難しい。何がいけないのかというと、このありがとう修行(?)のワンステージ目の25000回に達する前に、ネガティブな言葉を吐いたらそれまでのありがとうが無効になってしまうというルールがあるからだ。不平、不満、愚痴、悪口の類はこんなにも言う機会があるのかと、呆れもした。私の人間性の問題でもあるのだけれど、とにかくワンステージ達成するまで気をつけようと思ってやっているのに、ふと、口をついてしまう不満。今の言葉は無かったことにしようかな、とずるい気持ちも起きるが、そんなズルは他人には分からなくても自分がよく分かっている。気になってスタートに戻るにしても、ずっと先に行ってからでは大変だ。今日こそ達成するかな、と思っていた矢先にガックリと頭を下ろすこともある。
感情を込める必要が無いというので、お茶の子さいさいと思いきや、結構難しい。何がいけないのかというと、このありがとう修行(?)のワンステージ目の25000回に達する前に、ネガティブな言葉を吐いたらそれまでのありがとうが無効になってしまうというルールがあるからだ。不平、不満、愚痴、悪口の類はこんなにも言う機会があるのかと、呆れもした。私の人間性の問題でもあるのだけれど、とにかくワンステージ達成するまで気をつけようと思ってやっているのに、ふと、口をついてしまう不満。今の言葉は無かったことにしようかな、とずるい気持ちも起きるが、そんなズルは他人には分からなくても自分がよく分かっている。気になってスタートに戻るにしても、ずっと先に行ってからでは大変だ。今日こそ達成するかな、と思っていた矢先にガックリと頭を下ろすこともある。
無効になった分を足せばとっくに25000回は過ぎている。どんな悪い言葉を吐いたかはここには書けない。まだ途中だから。とにかく、やり始めた以上はやるしかない。変に頑固なところがある。とはよく言われることだ。ここまで来るとワンステージに到達した時の感慨を味わわずにはいられないではないか!YouTubeを見ると達成経験者のアドバイスや、達成時の感動が沢山アップされている。ある程度集中的にやった方が良いという意見が多いが、それもやってみたのよね…
2021年5月31日
286 ありがとうの不思議
YouTubeは今迄はあまり見なかった。
せいぜい知人のミュージシャンや舞台人たちのライヴや公演を観るだけだった。自分が制作に関わった公演をアップしたりしているのにだ。何かしっくり来なかったのだ。去年からの自粛のせいで時間も空いたせいか、ついでにちらちらと見る内にかなりハマってしまった。
最初は動物。犬や猫たちを見ていると飽きない。特に子どもの動物はカワイイ。繰り返し見てしまう。笑えるしこんな世の憂さ晴らしにはもってこいだ。
次は自己啓発関係の物。私はこの手の物が苦手で、本屋で見かけてもななめ読みがせいぜいだった。YouTubeにも胡散臭いのや力み過ぎのがあってうるさいだけだ。その隙間をぬって私の心を捉えたのは、小林正観さんだ。残念ながら10年前に亡くなっている。1948年生まれの団塊の世代。元全共闘。中央大学法学部だというので、北方謙三と一緒に棒を振り回していたのかな…全共闘ともあれば、ごりごりの唯物論者であろう。本人もそう言っている。だから、こういう啓発系に行かないだろうになあという疑問が出て、確かめたくてつい2、3の講演を見てしまったのだ。出会いとはこんなものだ。とぼけた話し方、簡単なようで深い話、講演会場は笑いに溢れている。
彼が提唱していることは色々あるが、私が今はまっているのは「有難うを唱える」である。これが難しい。まず、2万5千回、これで1ステージ、自分が何か変わったのを感じるはずだそうだ。えっ、と思う数だがその内に達成するだろう。例によって計画立てが好きな私はやる前から細かく計算してみる。1分で120回、10分で1200回、60分1時間で7200回、ぶっ続けは無理だろうけど、3時間30分は楽勝だとまた甘い結論を出す。やってみると楽勝どころか、10分もしない内に口が乾くし、すぐ雑念だらけになる。この有難うは心を込めるより回数が大切だと言うが、第1ステージ達成するまでにネガテイブな言葉を発するとそれまでのカウントが無効になってしまうのだそうだ。2万4千回くらいまで行って無効なんてことも結構あるそうで、雑念が多い私の道は遠い。例えば「全く暑いなあ」「ジメジメして気持ち悪いなあ」などと天気のことでも不満を口にしたら無効。なかなか積みあがらない数を繰り返すより、不平不満や愚痴を口にしない自分を構築する努力をした方が達成の道は近いのかもしれない。そう考えるとなかなか深いのだ。
次は自己啓発関係の物。私はこの手の物が苦手で、本屋で見かけてもななめ読みがせいぜいだった。YouTubeにも胡散臭いのや力み過ぎのがあってうるさいだけだ。その隙間をぬって私の心を捉えたのは、小林正観さんだ。残念ながら10年前に亡くなっている。1948年生まれの団塊の世代。元全共闘。中央大学法学部だというので、北方謙三と一緒に棒を振り回していたのかな…全共闘ともあれば、ごりごりの唯物論者であろう。本人もそう言っている。だから、こういう啓発系に行かないだろうになあという疑問が出て、確かめたくてつい2、3の講演を見てしまったのだ。出会いとはこんなものだ。とぼけた話し方、簡単なようで深い話、講演会場は笑いに溢れている。
彼が提唱していることは色々あるが、私が今はまっているのは「有難うを唱える」である。これが難しい。まず、2万5千回、これで1ステージ、自分が何か変わったのを感じるはずだそうだ。えっ、と思う数だがその内に達成するだろう。例によって計画立てが好きな私はやる前から細かく計算してみる。1分で120回、10分で1200回、60分1時間で7200回、ぶっ続けは無理だろうけど、3時間30分は楽勝だとまた甘い結論を出す。やってみると楽勝どころか、10分もしない内に口が乾くし、すぐ雑念だらけになる。この有難うは心を込めるより回数が大切だと言うが、第1ステージ達成するまでにネガテイブな言葉を発するとそれまでのカウントが無効になってしまうのだそうだ。2万4千回くらいまで行って無効なんてことも結構あるそうで、雑念が多い私の道は遠い。例えば「全く暑いなあ」「ジメジメして気持ち悪いなあ」などと天気のことでも不満を口にしたら無効。なかなか積みあがらない数を繰り返すより、不平不満や愚痴を口にしない自分を構築する努力をした方が達成の道は近いのかもしれない。そう考えるとなかなか深いのだ。
やりますよ!勿論!
2021年5月21日
285 〇
まる。
書く事は沢山あるのに、横になってばかり居る。
具合が悪いとまでいかないが、けだるくて夜は寝てばかり。
私のように病持ちの人間と違って、健康な人もそんな感じの毎日だとある人から聞いた。感染せずとも確実に別の意味のコロナ病が広がっている。
書く事は沢山あるのに、横になってばかり居る。
具合が悪いとまでいかないが、けだるくて夜は寝てばかり。
私のように病持ちの人間と違って、健康な人もそんな感じの毎日だとある人から聞いた。感染せずとも確実に別の意味のコロナ病が広がっている。
2021年5月11日
2021年5月1日
283 〇
まる!
今日から5月。連休スタート。
『源氏物語』講読会である「およすく会」の6月の会場を取る。
次に「子どものための日本文化教室」 の緊急事態明け後の予定を打ち合わせる。
どちらも緊急事態が無事に明けるのを前提としているので、今日の打ち合わせが
無駄にならないことを願うばかりだ。
今日から5月。連休スタート。
『源氏物語』講読会である「およすく会」の6月の会場を取る。
次に「子どものための日本文化教室」 の緊急事態明け後の予定を打ち合わせる。
どちらも緊急事態が無事に明けるのを前提としているので、今日の打ち合わせが
無駄にならないことを願うばかりだ。
2021年4月21日
2021年4月11日
2021年4月1日
280 悪いのは頭だけ
「お手本として飾っておきたいくらいだよ」と、検査票をかざす主治医のS先生。月に一度の血液検査では一つ二つの問題はあったが、概ね合格。今回は何も問題は無かった。
以前にも書いたが、レントゲンを撮っても何をしても、きれいな骨格や曇りない内臓を褒められて、他に悪い所は無いと言われてきた。自分の身体を「難病持ちの健康体」と、自嘲してきたものだが、悪いのは脳内の2ミリほどの黒質。これが、155センチメートルのこの身体に不具合を起こしている。
「悪いのは頭だけ」とは、我がスタッフのKさんの名言。この一言でどんなミスも笑って許されそうで気に入っている。
2021年3月22日
279 又姪誕生
今朝、姪が女児を出産した。
送ってもらった写真によると、母子共に元気そうで何よりだ。この児も驚く程しっかりしていて、昔のように赤くおサルさん顔の赤ちゃんは最近見かけない。
これで、又姪と又甥は各3名ずつ、6人になった。賑やかで嬉しいことだ。会うのが楽しみで楽しみで仕方がない。
送ってもらった写真によると、母子共に元気そうで何よりだ。この児も驚く程しっかりしていて、昔のように赤くおサルさん顔の赤ちゃんは最近見かけない。
これで、又姪と又甥は各3名ずつ、6人になった。賑やかで嬉しいことだ。会うのが楽しみで楽しみで仕方がない。
2021年3月13日
278 花粉症?!
この時期になると花粉症の様々な症状に悩まされる人が、私の周辺にも何人か居る。あまりにも症状が酷くて仕事を休まざるを得ないのは気の毒だ。しかも、春の良い季節なのに!
他人事だと思っていても、ある時ある年から突然罹ることもあるのよ!と、この数年前から花粉症に悩まされている友人が釘をさす。彼女も数年前まではノホホンとしていたのだ。そういう人が世の中に結構居ることも知っている。だからと言って、予防の術も無い。
そして、「ある日突然」は、やって来た。鼻水、クシャミ、頭痛、…これを「花粉症」と言わずして何というのだ。殊に眼の痒さといったら「目ん玉くり抜いて欲しい」と、よく経験者達が言う通りだ。手元にある疲れ目用の目薬やメントール入りのシートをまぶたに乗せたりして試す。が、全く効果無し。このままでは眠れない。そこで、ヒマシ油がある事を思い出す。万能オイルなのに普段は忘れがちだ。眼にはオイルを滴らしたカット綿をまぶたに乗せて使っていたが、直接眼に滴らしても良いと教えられていたので、目薬ボトルに入れ替えて点滴。朝には痒みが治っていた。
花粉がバサバサ飛んでいる田舎の人より、都会の人の方が症状が激しいのは何故なのだろうと考えた事がある。花粉そのものより、花粉が化学的な物と混ざり合った時、より毒性の強い物質となり、クシャミや鼻水で身体から出そうとするのではないか…都会は空気も汚い。
そういう意味でも、化学的な物を身につけず、口に入れない生活をしている私は、花粉症にはならないだろうと高を括っていたのだが、P病になり二年前から薬を飲んでいるので、その影響かと思う。この程度で済んで欲しいものだ。
他人事だと思っていても、ある時ある年から突然罹ることもあるのよ!と、この数年前から花粉症に悩まされている友人が釘をさす。彼女も数年前まではノホホンとしていたのだ。そういう人が世の中に結構居ることも知っている。だからと言って、予防の術も無い。
そして、「ある日突然」は、やって来た。鼻水、クシャミ、頭痛、…これを「花粉症」と言わずして何というのだ。殊に眼の痒さといったら「目ん玉くり抜いて欲しい」と、よく経験者達が言う通りだ。手元にある疲れ目用の目薬やメントール入りのシートをまぶたに乗せたりして試す。が、全く効果無し。このままでは眠れない。そこで、ヒマシ油がある事を思い出す。万能オイルなのに普段は忘れがちだ。眼にはオイルを滴らしたカット綿をまぶたに乗せて使っていたが、直接眼に滴らしても良いと教えられていたので、目薬ボトルに入れ替えて点滴。朝には痒みが治っていた。
花粉がバサバサ飛んでいる田舎の人より、都会の人の方が症状が激しいのは何故なのだろうと考えた事がある。花粉そのものより、花粉が化学的な物と混ざり合った時、より毒性の強い物質となり、クシャミや鼻水で身体から出そうとするのではないか…都会は空気も汚い。
そういう意味でも、化学的な物を身につけず、口に入れない生活をしている私は、花粉症にはならないだろうと高を括っていたのだが、P病になり二年前から薬を飲んでいるので、その影響かと思う。この程度で済んで欲しいものだ。
2021年3月3日
277 一年振りの帰省
一年振りに長野へ帰る。故郷にこんなに長く帰らなかったのは生まれて初めてだ。特にこの頃は自分の治療と特養の母に会う為に毎月のように通っていたので、今日はまるで旅の気分だ。新幹線も久しぶりだ。車内はガラガラ、ホームもまばら。今はこういう事態なのだということが身に染みて分かる。
東京駅のホームに立つと旅愁に誘われるが、今は我慢の時。早く心ゆくまで旅をしたいものだと思う。
2021年2月21日
276 暑い春
今日は気温21度だそうで、5月の気候。本来だったら快適なはずなのに、季節外れの温度と連日の乱高下で、不快でしかない。
空は青く雲一つ無い。「裏窓」の人達もお休み、すっかり休日の様相でガランとしている。
空は青く雲一つ無い。「裏窓」の人達もお休み、すっかり休日の様相でガランとしている。
苦手な3月がもうすぐやってくる。今の内に体調を整えておかなければいけない。
2021年2月11日
275 句会(ひなせ会)
こんなご時世なので、うろうろ歩く吟行は休止していた。一年近く、吟行無しで郵送で投句して集合せずに句会が成立していた。我らが永久幹事のヨシダ君がアイデアを出し皆に案内して、投句、清記、選句等手間のかかる作業をしてくれた。お陰で句会が途切れることが無く、有り難い事だった。そして前回から、やっぱり会おうと集合し、夕方のラッシュに会わないように早目に解散している。まだまだ打上げの酒宴の楽しみは先のことなんだろうな。
今回は自分でも気に入っている句が、皆からも褒められて嬉しかった。
一歩出る春一番に背を押され
今回は自分でも気に入っている句が、皆からも褒められて嬉しかった。
一歩出る春一番に背を押され
「春一番のような強風は向かい風の印象が強いのに、背を押されるというのが新鮮だ」との評は思いがけなかった。今月に入り、かつて元気だった頃の身体の感覚が蘇る日が何日かあり、春一番が吹いた日もそうだった。その喜びが句に反映されたのかもしれない。これからそんな日が一日でも多くなれば幸福なことだ。
句会の会場は、神楽坂の赤城神社のすぐ隣。今年はまだ初詣もしていなかった。良い機会なのでお詣りをする。ここには隈研吾の設計したお洒落なマンションが隣接している。
2021年2月2日
274 「裏窓」の怪
ヒッチコックの「裏窓」に事寄せて、自宅の窓から見える風景をついこの間書いたばかりだ。映画と違ってサスペンス感が無いと言い切ったが、ブログにアップした途端にその様相が変わった。
見ようによってはやっぱりサスペンス感は無いけれど、考えようによってはコワイ変化だ。偶然だろうが、ブログにアップした途端に不夜城のごとく光輝いていた二部屋の灯りが消えた。階段灯だけ点いていて、部屋は真っ暗。夜明けに見たら階段の灯りも消えて、ビル全体が暗い。昨日、今日と下の部屋だけ電気が点いたが、夜はしっかり消している。まともな時間帯の動きだ。いつもはチラッとも人影も見えたことが無いのに、窓に人影が…
ヒッチコックの映画のようにあちらからこちらの様子も見えるのだろうか?今時はどこから写真を撮っているかもすぐ分かる時代だ。私の部屋なんてすぐ特定できる。今の所、何の動きもないけれど…
見ようによってはやっぱりサスペンス感は無いけれど、考えようによってはコワイ変化だ。偶然だろうが、ブログにアップした途端に不夜城のごとく光輝いていた二部屋の灯りが消えた。階段灯だけ点いていて、部屋は真っ暗。夜明けに見たら階段の灯りも消えて、ビル全体が暗い。昨日、今日と下の部屋だけ電気が点いたが、夜はしっかり消している。まともな時間帯の動きだ。いつもはチラッとも人影も見えたことが無いのに、窓に人影が…
ヒッチコックの映画のようにあちらからこちらの様子も見えるのだろうか?今時はどこから写真を撮っているかもすぐ分かる時代だ。私の部屋なんてすぐ特定できる。今の所、何の動きもないけれど…
てっきり外国相手の投資関係の仕事かと思っていた。人が寝静まっている時間帯に活動し、24時間ほぼ休まず活動していることが、どこかに知られるとまずい職種があるのか?悪い想像をしたらキリが無い。
もし万が一、偶然では無いとしても、私は他人の生活に興味は無いということを、ここに公然と宣言しておく。
2021年1月22日
273 裏窓
ヒッチコックの映画に「裏窓」という名作がある。内容が分かっているのに、観る度にハラハラドキドキしてしまう。人間ののぞき見趣味が刺激される面白い作品だ。グレース・ケリーがとてもきれいだった。
日常生活の中で、他人とちょっと違う行動をとる隣人がいると気になるものだが、好悪の基準はそれぞれ個人的なものなので、気にする方が馬鹿らしいのかもしれない。同じ建物内に、スゴイ音で布団を叩く人がいるが、朝のある一定の時間だけだし許容範囲だ。せっかく干した布団もそんなに叩いたら却って傷んでしまうんじゃないの?と、ツッコミを入れたくなるような笑い話。パンパンパン!と音が鳴り出すと、ああ始まったなと苦笑いしている。
ここから50メートルくらい離れているだろうか、ベランダ側から見えるビルのある部屋がどんな時間にも煌々と明かりが点いていることに気がついたのには、引越後さして時間がかからなかった。私も朝帰りはとんと減ったけど、夜更かしすることもあるし、ふと目覚めることもある。そんな時に気になってあの部屋の様子に目を転じると、必ず煌煌として活動的なのだ。生活者が住っているのでは無く、明らかに仕事の場であることが灯りの様子で分かる。昼夜も分かたず毎日毎日よく働くなあ、と感心していたが、たまに灯りが消える時があり、それが日曜日から月曜日だと分かった時に、時差、海外、という言葉が浮かんだのだった。アメリカは丁度半日違う。株、ウォール街…私の貧しい想像力ではこのくらいしか浮かばない。でもとにかく、この「働きもの」は、休む時は休むのだということも判明したのである。月曜日の夕方にはきっかり灯りがつき、彼らの一週間が始まるのだ。この会社(?)は5、6年前から一部屋増えて、上下二部屋で光を放っている。やり手なんだね、きっと。
さて、視線をベランダの下に転じると、売れる本しか出さないことで有名な儲け主義のG社である。そんな会社だから残業も多いらしく、夜になってもいくつもの部屋に電気が付いている。だが、部屋の灯も一つ消え、二つ消えして、朝まで煌煌としていることは無い。この頃は世の中も就業体制にうるさい。評判を気にするG社としては、ブラック企業にはなりたくはないのだろう。
こんな風に書いてきて、我ながら暇だなぁと笑える。サスペンス感は無いがこれも明らかに覗き見趣味である。
日常生活の中で、他人とちょっと違う行動をとる隣人がいると気になるものだが、好悪の基準はそれぞれ個人的なものなので、気にする方が馬鹿らしいのかもしれない。同じ建物内に、スゴイ音で布団を叩く人がいるが、朝のある一定の時間だけだし許容範囲だ。せっかく干した布団もそんなに叩いたら却って傷んでしまうんじゃないの?と、ツッコミを入れたくなるような笑い話。パンパンパン!と音が鳴り出すと、ああ始まったなと苦笑いしている。
ここから50メートルくらい離れているだろうか、ベランダ側から見えるビルのある部屋がどんな時間にも煌々と明かりが点いていることに気がついたのには、引越後さして時間がかからなかった。私も朝帰りはとんと減ったけど、夜更かしすることもあるし、ふと目覚めることもある。そんな時に気になってあの部屋の様子に目を転じると、必ず煌煌として活動的なのだ。生活者が住っているのでは無く、明らかに仕事の場であることが灯りの様子で分かる。昼夜も分かたず毎日毎日よく働くなあ、と感心していたが、たまに灯りが消える時があり、それが日曜日から月曜日だと分かった時に、時差、海外、という言葉が浮かんだのだった。アメリカは丁度半日違う。株、ウォール街…私の貧しい想像力ではこのくらいしか浮かばない。でもとにかく、この「働きもの」は、休む時は休むのだということも判明したのである。月曜日の夕方にはきっかり灯りがつき、彼らの一週間が始まるのだ。この会社(?)は5、6年前から一部屋増えて、上下二部屋で光を放っている。やり手なんだね、きっと。
さて、視線をベランダの下に転じると、売れる本しか出さないことで有名な儲け主義のG社である。そんな会社だから残業も多いらしく、夜になってもいくつもの部屋に電気が付いている。だが、部屋の灯も一つ消え、二つ消えして、朝まで煌煌としていることは無い。この頃は世の中も就業体制にうるさい。評判を気にするG社としては、ブラック企業にはなりたくはないのだろう。
こんな風に書いてきて、我ながら暇だなぁと笑える。サスペンス感は無いがこれも明らかに覗き見趣味である。
2021年1月12日
2021年1月2日
271 ◯
マル!
ブログのアップが遅れて、友人に心配をかけてしまった!約束事は守らなくてはいけない。このブログには生存確認の意味合いがある以上気をつけなくちゃいけないのだ。特に昨今、我々高齢者には突然死があったりするので、今まで以上に身辺をより綺麗にしておかなくてはならない。
このウィルス騒ぎで今年は帰省出来ない人が多いようだ。私には、妹二人がお餅やお節を送ってくれたので、故郷の味も味わう事が出来ている。
ブログのアップが遅れて、友人に心配をかけてしまった!約束事は守らなくてはいけない。このブログには生存確認の意味合いがある以上気をつけなくちゃいけないのだ。特に昨今、我々高齢者には突然死があったりするので、今まで以上に身辺をより綺麗にしておかなくてはならない。
このウィルス騒ぎで今年は帰省出来ない人が多いようだ。私には、妹二人がお餅やお節を送ってくれたので、故郷の味も味わう事が出来ている。
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