2021年7月21日

290 落選に終わった都営アパート

家というものを持ちたいとは一度も考えたことが無かった。残す者もいないし、一ヶ所居住のイメージも無かった。
ただ、この東京という大都会の家賃の高さには辟易していた。都営アパートの家賃に惹かれて、若い頃の数年とこの数年は収入の低さが応募条件に合致していたので、年に数回は応募していたが、見事に落選続きだった。元々くじ運にはほど遠く、何も当たったことが無い。
友人の中には、都営に当たった人が数人いる。当たる人は当たるのよね。
この頃は考えるところがあって、家族がいる故郷に住まい、週一で東京に仕事に通おうかなと思い始めていて、都営に応募するのはこれを最後にしようと思っていた。そして、最後の最後まで落選だった。まあ、こんなものでしょう。これで、先に進める。この「落せん」が、背中を押してくれそうだ。
禍(積年の)転じて福と為す、としたいものだ。