ヒッチコックの映画に「裏窓」という名作がある。内容が分かっているのに、観る度にハラハラドキドキしてしまう。人間ののぞき見趣味が刺激される面白い作品だ。グレース・ケリーがとてもきれいだった。
日常生活の中で、他人とちょっと違う行動をとる隣人がいると気になるものだが、好悪の基準はそれぞれ個人的なものなので、気にする方が馬鹿らしいのかもしれない。同じ建物内に、スゴイ音で布団を叩く人がいるが、朝のある一定の時間だけだし許容範囲だ。せっかく干した布団もそんなに叩いたら却って傷んでしまうんじゃないの?と、ツッコミを入れたくなるような笑い話。パンパンパン!と音が鳴り出すと、ああ始まったなと苦笑いしている。
ここから50メートルくらい離れているだろうか、ベランダ側から見えるビルのある部屋がどんな時間にも煌々と明かりが点いていることに気がついたのには、引越後さして時間がかからなかった。私も朝帰りはとんと減ったけど、夜更かしすることもあるし、ふと目覚めることもある。そんな時に気になってあの部屋の様子に目を転じると、必ず煌煌として活動的なのだ。生活者が住っているのでは無く、明らかに仕事の場であることが灯りの様子で分かる。昼夜も分かたず毎日毎日よく働くなあ、と感心していたが、たまに灯りが消える時があり、それが日曜日から月曜日だと分かった時に、時差、海外、という言葉が浮かんだのだった。アメリカは丁度半日違う。株、ウォール街…私の貧しい想像力ではこのくらいしか浮かばない。でもとにかく、この「働きもの」は、休む時は休むのだということも判明したのである。月曜日の夕方にはきっかり灯りがつき、彼らの一週間が始まるのだ。この会社(?)は5、6年前から一部屋増えて、上下二部屋で光を放っている。やり手なんだね、きっと。
さて、視線をベランダの下に転じると、売れる本しか出さないことで有名な儲け主義のG社である。そんな会社だから残業も多いらしく、夜になってもいくつもの部屋に電気が付いている。だが、部屋の灯も一つ消え、二つ消えして、朝まで煌煌としていることは無い。この頃は世の中も就業体制にうるさい。評判を気にするG社としては、ブラック企業にはなりたくはないのだろう。
こんな風に書いてきて、我ながら暇だなぁと笑える。サスペンス感は無いがこれも明らかに覗き見趣味である。
日常生活の中で、他人とちょっと違う行動をとる隣人がいると気になるものだが、好悪の基準はそれぞれ個人的なものなので、気にする方が馬鹿らしいのかもしれない。同じ建物内に、スゴイ音で布団を叩く人がいるが、朝のある一定の時間だけだし許容範囲だ。せっかく干した布団もそんなに叩いたら却って傷んでしまうんじゃないの?と、ツッコミを入れたくなるような笑い話。パンパンパン!と音が鳴り出すと、ああ始まったなと苦笑いしている。
ここから50メートルくらい離れているだろうか、ベランダ側から見えるビルのある部屋がどんな時間にも煌々と明かりが点いていることに気がついたのには、引越後さして時間がかからなかった。私も朝帰りはとんと減ったけど、夜更かしすることもあるし、ふと目覚めることもある。そんな時に気になってあの部屋の様子に目を転じると、必ず煌煌として活動的なのだ。生活者が住っているのでは無く、明らかに仕事の場であることが灯りの様子で分かる。昼夜も分かたず毎日毎日よく働くなあ、と感心していたが、たまに灯りが消える時があり、それが日曜日から月曜日だと分かった時に、時差、海外、という言葉が浮かんだのだった。アメリカは丁度半日違う。株、ウォール街…私の貧しい想像力ではこのくらいしか浮かばない。でもとにかく、この「働きもの」は、休む時は休むのだということも判明したのである。月曜日の夕方にはきっかり灯りがつき、彼らの一週間が始まるのだ。この会社(?)は5、6年前から一部屋増えて、上下二部屋で光を放っている。やり手なんだね、きっと。
さて、視線をベランダの下に転じると、売れる本しか出さないことで有名な儲け主義のG社である。そんな会社だから残業も多いらしく、夜になってもいくつもの部屋に電気が付いている。だが、部屋の灯も一つ消え、二つ消えして、朝まで煌煌としていることは無い。この頃は世の中も就業体制にうるさい。評判を気にするG社としては、ブラック企業にはなりたくはないのだろう。
こんな風に書いてきて、我ながら暇だなぁと笑える。サスペンス感は無いがこれも明らかに覗き見趣味である。