ついでに個人的な物で残しておいたテープもコピーしようとしたら、1本コピーした途端にデッキが壊れてしまった。ちょっと前からイヤな音がしていたが、古いテープばかりを再生させられたんじゃデッキも具合が悪くなるというものだろう。
何年か前に自分のビデオテープもそれこそ何十本と処分したが、残しておいたのが15本程あった。好きなミュージシャンのライヴ、好きな俳優のインタビュー等、ビデオ屋では借り難い物(と思い込み)を未練がましく捨てられないでいた。既にビデオデッキも処分したというのに…
先日亡くなったジャンヌ・モローのインタビュー(これが素晴らしい!)と、ついこの間カズオ・イシグロがらみで思い出したアンソニ―・ホプキンスのインタビューをコピーしたが、次のテープを入れた途端にギリギリガシャガシャと壊れてしまった。
未練は残すなということだと解釈した。それにこのご時世、ビデオ屋に限らずネットを捜してみれば何でも見られるのだ。しかも、これらのテープを「いつか…」と思いながら、一度たりとも見てはいなかったのだから、尚更である。やはり、残しておかなければいけない物など何一つ無いのだ。