2014年3月17日

12 読書会 / れれれの会

今二つの読書会に参加している。二つとも発起人でもある。
昨日は今年4年目に入った「れれれの会」があった。この会は、明治大学の名物先生で逸話には事欠かなかった津田洋行先生の退職を期に、かつての教え子達が集まって始めたものだ。すっかり様変わりをしてしまったが、懐かしい母校に月一回集まってはワイワイとやっている。
参加者が順番に発表をするゼミ形式をとっているので、発表者は結構真剣だ。皆、現役の時より熱心だったりするので可笑しいくらいだ。よくある話だが、大人になってからの方が学ぶ喜びを実感するようである。何の利害も無い学生時代の仲間ともあり、忌憚のない意見を出し合えるのも嬉しい場だ。
れれれの会とは一見ふざけた名前のようだが、意味はあるのだ。かつて明大で出会った縁を再び生かして、人生を生き直すという思いを込めて、rebirth、refresh、rejoin、restart、return 等、さらにはreport、research など勉強に関係する言葉の接頭辞のreをくっつけてrerereとし、さらにそれをひらがなに変換したという訳で、手が込んでいるのだ。真面目な津田先生も「歌うようなリズムがあって、戯れているようで、深遠だ」と気に入って下さり、名前から連想される赤塚不二夫の「天才バカボン」の「レレレのおじさん」へも思い巡らし、レレレという言葉に仏教的な意味があることまで調べ上げて下さった。近代文学の専門家の先生がである!
奇しくも先生が住まわれている青梅には赤塚不二夫記念館があり、後日、案内までして下さった。参加者の一人によると「レレレのおじさん」には悲しい過去があるということで、ふざけているようでなかなか深いのである。