2020年9月2日

259 シコふんじゃった。  

能楽ワキ方高井松男さんが、能楽師としての長年の経験とご自身の病気の経験を経て大成したメソッド「真呼吸」を習い始めて1年経った。事務局のスタッフKさんにつき合って(付き添って?)もらって、月一度、高井さんの指導を受けている。ヨガでも「呼吸」を大切にしているが、やり過ぎるとだるくなったり、目まいをするほど、呼吸は身体を左右することがよく分かる。
今回は、応用編として「四股を踏む」パターンを教えてもらった。あの相撲の四股である。なるほど、動きの中にストレッチはあるし、スクワットもある。自然に丹田の腹式呼吸が出来る動きだ。元々、祭祀として始まった相撲には、邪気を払う儀式的動きが色々あるが、四股を踏むのも足元を踏み固めて清めて、五穀豊穣、天下泰平を祈念しているのだそうだ。コロナ禍の今こそ、悪疫を踏み固めて、退散してもらわないといけない。

四股と言えば、「シコふんじゃった。」という面白い映画がある。周防正行監督作品で、その前作には「ファンシイダンス」があり、両作共それぞれ相撲、禅宗の日本の伝統をきちんとふまえた上でのコメディなので大変面白かった。そして、両作共に主演は大好きなモッくん!イケメンで格好いいし、品がある。ちょっとした哀愁もあるし、シャイでお茶目だ。スターの要素を全て兼ね備えている。演技派になんてなる必要は無いのに、今年の大河はいけない。マムシの斎藤道三なんて、ミスキャスト。
モッくんの裸の勇姿(?)を見ようとネットを開くと、本物の力士の四股を踏む姿が!すごい足の高さだ。この迫力にはさすがの悪疫も退散してくれそうだ。場所が早く通常に戻ることを願うばかりだ。