2017年4月26日

138 辞書を一冊買ってしまった  

「これチョキチョキしてパッチンしてくれない?」
何と40代のスタッフに向かって、私の口から思わず出た言葉だ。家族や事務所のスタッフのにわかのベビーブームで、このところ赤ちゃんや小さい子に触れる機会が多いせいか、無意識に赤ちゃん言葉が出てしまった。その上最近オノマトペ辞書を買ってしまい、面白がってパラパラやっていたせいかもしれない。この辞書の正式名は「ぎおんごぎたいごじしょ」という。
辞書類は随分前に処分して文庫本一冊分の大きさの電子辞書にしたものだったが、電子辞書は使い慣れると大変便利で、何十冊分の辞書辞典類を内蔵しており、本棚の40センチメートル程を占めていた場所もすっきりした。しかし、何でも入っているようでオノマトペ辞書だけは入っていなかった。ある時、書店のオノマトペ辞書のコーナーで何冊かをパラパラやっている内にとても愉快になって、中でもイラストや写真を多用して見ためも楽しいこの辞書を購入した。「あたふた」~「わんわん」まで、遊び心がいっぱいだ。「ねちねち」には細々とびっしり4ページを割いており、「ぱらぱら」にはパラパラマンガを22ページも使っている。辞書というより楽しい読み物だ。せっかく辞書類は処分したが、より良い生活や楽しみの為に新たに物を購入するのは厭わない。
日本語はオノマトペも豊富だという。表現の豊かさに一役も二役も買っているのに違いない。だが、冒頭の私のようにややもすると幼児語になってしまうので使い方に注意も必要だ。どの道大人の言葉を覚えなければいけないので、子どもには幼児語を使わせるべきではないという意見があると聞いて驚いたことがあるが、大人の言葉を教えても、口が回らない結果、たどたどしくなってしまうのが幼児語だ。まして幼い子の口から聞けば誰だって顔がほころんでしまうだろう。
言葉は豊富な方が良い。