2017年5月6日

139  初めての浜松

浜松は今まで何十遍と通過しながら、下車したことはなかったが、今春引っ越していった可愛い又姪のサツキちゃんに会う為に出かけてみた。新幹線のひかりで1時間ちょっと、気軽に日帰り出来る距離だ。東京は快晴で、こういう時は富士山がどう見えるか楽しみにしながら出発する。だが、どんなに晴れていてもはっきり見えるとは限らないのが富士山。今回も残念ながら「頭を雲の上に出し」状態の富士山だった。全貌が見えるのは余程の幸運だ。
さて、そうこうする内にあっという間に浜松到着。姪一家が出迎えてくれた。2ヶ月会わなかった内に2歳児サツキのボキャブラリーは驚くほど増えて、たどたどしくもオシャマな口をきいて私を喜ばせる。
初浜松での私の要望、「昼にウナギでビール一杯」「夜に餃子でビール!」に合わせて見繕ってくれた店で舌鼓を打つ。浜松の料理は関東風だが、ウナギに関しては珍しく関西風の物もあるということでそちらを選んでくれていたが、蒸していないので、こくがあり皮も香ばしくてとても美味しかった。ウナギそのものが良い物だから出来るワザだろう。
姪達若夫婦の新居を見させてもらって、又姪と戯れ(それが目的なので)ゆっくりする。東京のマンションと違い、かなりゆったりしたスペースのワンフロアーから、浜松城の天守閣が見える。折しも今年の大河ドラマで話題の若かりし頃の家康の居城であることから「出世城」の別名も持つらしい。そもそも彼らのマンションは家臣鳥居何某の屋敷跡に建っているようだが、歴女でもない私は知る由もない。城址が公園になっており、散歩がてら行ったものの、連休と相まって大河ファンで大変な混雑であった。
またこの日は浜松祭りの日でもあり、夕方から屋台が50台も出て町を練り歩くというので、見物するのも楽しみの一つだったが、屋台という呼名から想像し難い程の立派な山車に何人もの囃子方が乗り、何十人もの人が曳き回す堂々たるお練りであった。どこにでもある「ピーヒャラチャンチキドンドン」の笛、太鼓の囃子にラッパの音が重なるのは浜松だけらしいが、不思議な郷愁があった。
勿論、餃子も忘れてはいない。今や浜松は消費量が日本一だということで、どこの店も長い行列だ。野菜たっぷりが浜松の特徴だそうで、2歳児サツキもむしゃむしゃと食すくらい食べ易い。つまみというよりも食事という感じで、ビールもほどほどに…
次は7月に、姪の第二子出産のお祝いに行くことになろうが、今まで行ったこともなかった浜松が、縁あってこれからは近しい町になりそうだ。