2016年12月17日

125 長く通っている店 / 行かなくなった店

昨夜は長年の友2人と女子会例会(口の悪い人は霊界と言う)。
どんなに忙しくても季節に一回くらいは会って旬の美味しい物を食べようという例会であるが、今年も皆色々あって半年ぶりになってしまった。店はこれも30年以上の長いつき合いの「こうぼう」で、きめ細かい和風創作料理が美味しい。店主のコウゾウさんは元寿司屋らしくお魚の目利きで、必ずお刺身も出してくれる。つき合いが長いからこちらの好みも分かってくれていて、お任せ料理で楽しんでいる。昨夜はウニのヒラメ巻きがとても美味しかった。
コウゾウさん夫婦は私達と同世代だしプライベートも程々に分かっていて、入り込み過ぎないで良い感じの距離を保っている。友のルミちゃんとサカサイには私のみっともない所を散々見せているので今更気取っても仕方がない仲で、気楽である。気を使わないのでつい呑み過ぎてしまうこともあるが、多忙な日常の中で一息つく瞬間だ。
こんなに長くつき合っている店は他に2軒あるかなしかだ。店主も歳を取ったり亡くなったりで閉店した店も随分ある。
逆にこちらから行かなくなった店もある。せっかく美味しい日本酒を取り揃えているのに、店主が話に入り込み過ぎて友達と行ってもろくに話も出来ずに、うっとうしくて行かなくなった下北沢の居酒屋、オーソドックスな蕎麦屋らしいメニューが美味しくて結構通ったがお客の前で大声で夫婦喧嘩し、食器をガチャガチャ洗いデッキブラシでゴシゴシ床をこする恵比寿の蕎麦屋、美味しい紅茶を出すお茶の水の路地裏の喫茶店では、店主の女性がアルバイトの子をいつも叱っていて見苦しくて行くのを止めた。行く時は行くのに催促の電話をしてくる赤坂の九州料理の居酒屋…
どこも美味しい物を出すのに残念だ。店は、味だけではなく居心地良いことも重要だ。