2016年12月7日

124 「忠臣蔵」三昧

国立劇場50周年事業として「仮名手本忠臣蔵」の完全通し公演が、歌舞伎、文楽共に上演中である。完全通し上演は歌舞伎は54年ぶり、文楽は大阪の国立文楽劇場でもまだ試みたことが無いそうだ。このサイクルだと、今生ではもう観ることもないだろうと、10月から通っている。
昨日は文楽版の前半を観に行く。その気になれば後半も16時半から観られるのだが、10時間に及ぶ公演を観る体力に自信が無く、後半は後日に譲った。NYへ行く飛行機に乗ったつもりになって一気に観ようかとも一度は考えたが、飲んだり食べたり眠ったりの12、3時間と舞台鑑賞では大いに違う。今回の5時間でも最後は腰がきつかった。それにも拘わらず、10時間余りを一日通しで観る人もかなりいたようで、小耳にはさんだところによると、地方から来た方々の多くは一日で鑑賞していくようだった。それくらい、完全通し上演はかなり珍しいのだ。
今月中に、文楽の後半と歌舞伎の第3部を観に行くのだが、これほどの「忠臣蔵」浸けは私にとって最初で最後だろう。完全通しということで普段はめったに上演されない場面もあって、大変興味深い。残りが楽しみだ。