何よりも自分でも驚いていることは、今年は何も購入しなかったことである。こんな事は物心ついて初めてかもしれない。誰でも大抵Tシャツや靴下の一枚くらいは買うだろう。片付けの為に我慢した訳では無いし、元より、節約生活が私の目的ではないが、洋服が少なくなって風通しが良くなると、全体が見えて着られる服が見繕いし易くなったのだ。今まではあることを忘れて同じような物を買ってしまう失敗を何度も繰り返した。
今年もまた渋谷区のリサイクル拠点回収に14点出し、ゴミ処分するのは3点程だ。結果、夏服は42点になった。まだ余分だと思える物もあるが、最初の整理の時は116点あったので2年かけてやっと三分の一になったのだ。「フランス人の10着」にはほど遠いが、全体が見えているのでいつでもバサッとやれる自信が出来た。ここまで来ればほぼ完成と言っても良いかなと独り言ちている。
若い頃は洋服が増えるのが嬉しかったが、今は減って喜んでいるのだから皮肉なものである。
処分する物もだんだん少なくなってきた |