ところで、転居してから初めて冬物を出すことになった近所のクリーニング屋の店員さんだが、革手袋のクリーニング代で大いに悩み、特殊クリーニングなので外注だからと値段表をにらんでいる。同僚とも熱心に話し合う。単純にそこに書いてある値段じゃないの?と思うが、二人の出した結論が×2倍の値段の4,000円なり。二人の意見は、札を付ける安全ピン1個につき1件という認識なので、右手と左手は別勘定なのだと言う。革は結構高いんですよね、自分も以前にこのくらい払いましたよとのたまう。うーん、高いのは知っているけどそんなにするの?悩むところだが、出さなくてはいけないので、黒と白の内、黒だけを預けてくる。白は汚れ易いし役目が終わった感もするので、処分することにした。
私があっさり引き下がったのには理由がある。持っていった物を持ち帰るのが面倒ということもあったが、実はこのクリーニング屋さんには以前、ブラウスをワンピースと間違えて多く頂いてしまったので、と返金してもらった前例があるので、その誠実さに期待をかけたのである。別の見方をすると、よく間違えるのだなあ、とも言えるのだが…
保管クリーニングに出しに行った白洋舎で念の為聞いてみたら、2,000円だそうだ。白洋舎にしてこれだから、明らかにお二人の店員さんの間違いだろう。それにしても思い込みとは恐ろしい。手袋を片手だけクリーニングに出す人がいるんですか?という私のつっこみにも動じることがなかった。その時のことを思い出すと何だか可笑しくて、今は取りに行った時の結果が楽しみで仕方ない。