2020年9月22日

261 〇

マル!
久々の爽快感。晴天、気温21度。湿気も無く秋らしい気候で気持良い。
自然の中のちっぽけな人間。かくも自然に影響される。ましてや半病人である。
昨日までは暑くてジメジメした嫌な気候だったせいか、P病の震えの不快感が続いていたが、今日はそれも無い。こんな日が続くと良いのだけれど、自然に振り回されない程度の強固な心身を取り戻すのが先決ではある。

2020年9月11日

260 第26回能楽座自主公演

今日は能楽座自主公演のチケット発売開始日だった。コロナ禍の影響で8月公演の予定をずらして11月11日に延期したのだが、色々な心配が頭をよぎる。 お客さまの反応が無かったらどうしようと、これは毎回
の心配事。どんな公演でもチケットが売れるか売れないかは、一番の心配事だ。それに今年はコロナ感染防止の為に客席も前後左右一席おきの市松模様で、キャパは半分だ。それなのにパンクする心配が無いほど、お客様の反応は悪かった。能のお客様は高齢の方が多いので仕方がないことでもある。
この公演はいつも発売開始日には電話が鳴りっぱなしの人気公演で、DMのお得意様だけでいっぱいになる公演だったが、鬼籍に入られる座員や顧客も多く、この数年は空席も目立つようになった。今日はお昼までは電話が続いたが、あとはボチボチ。予約者はキャパの三分の一というところか…
今回は半分のキャパなのだから、せめてそれはいっぱいにしたい。そして、能楽座ならではの他流の名人達の競演を一人でも多くの人に楽しんでもらいたいものだ。





2020年9月2日

259 シコふんじゃった。  

能楽ワキ方高井松男さんが、能楽師としての長年の経験とご自身の病気の経験を経て大成したメソッド「真呼吸」を習い始めて1年経った。事務局のスタッフKさんにつき合って(付き添って?)もらって、月一度、高井さんの指導を受けている。ヨガでも「呼吸」を大切にしているが、やり過ぎるとだるくなったり、目まいをするほど、呼吸は身体を左右することがよく分かる。
今回は、応用編として「四股を踏む」パターンを教えてもらった。あの相撲の四股である。なるほど、動きの中にストレッチはあるし、スクワットもある。自然に丹田の腹式呼吸が出来る動きだ。元々、祭祀として始まった相撲には、邪気を払う儀式的動きが色々あるが、四股を踏むのも足元を踏み固めて清めて、五穀豊穣、天下泰平を祈念しているのだそうだ。コロナ禍の今こそ、悪疫を踏み固めて、退散してもらわないといけない。

四股と言えば、「シコふんじゃった。」という面白い映画がある。周防正行監督作品で、その前作には「ファンシイダンス」があり、両作共それぞれ相撲、禅宗の日本の伝統をきちんとふまえた上でのコメディなので大変面白かった。そして、両作共に主演は大好きなモッくん!イケメンで格好いいし、品がある。ちょっとした哀愁もあるし、シャイでお茶目だ。スターの要素を全て兼ね備えている。演技派になんてなる必要は無いのに、今年の大河はいけない。マムシの斎藤道三なんて、ミスキャスト。
モッくんの裸の勇姿(?)を見ようとネットを開くと、本物の力士の四股を踏む姿が!すごい足の高さだ。この迫力にはさすがの悪疫も退散してくれそうだ。場所が早く通常に戻ることを願うばかりだ。