前回行った4月の八重桜の頃に比べて緑が濃くなった新宿御苑を歩く。爽やかな風に吹かれて気持ちが良い。色とりどりの季節の花も咲いている。新宿御苑は自然樹も多いが造形されて手入れの行き届いたスペースもあり、副都心の高層ビルが垣間見える都会的な場所でもある。きれいな広々した芝生に大の字に横たわりたいと思うが、仲間のペースを崩す訳にはいかない。近々また訪れて寝転がり、大地のエネルギーを受けようと思う。
お昼には、俳号麦笑こと我らが万年幹事の吉田君が、皆の為に握ってきてくれたおにぎりと卵焼きを頬張る。そこへ我らが句会のリーダーで、あのなっちゃん(夏井いつき)の弟子でもある俳号なをこと直子さんがサラダや煮物を添えてくれた。白い花が咲くタイサンボクの大樹の下に陣取り、とても美味しく楽しいピクニックのようなお昼休みだった。
午後の句会では句を披露。出来の悪いのはいつもの通り。今回は並選で3首選ばれる。
「六月」の 詩人の教え 黒ビール
青芝に 寝ころびたしと 初夏の夢
初夏の苑 歩き疲れて ソーダ水
私の悪い癖は、季語を重ねる「季重ね」。少ない字数で何かを伝えなければいけない俳句では繰り返しは野暮。季語になっている言葉は多いので、余程吟味しなければいけない。次からは気をつけよう。