2018年6月10日

179  句会を始める

句会を発足、初の吟行をする。そんなヒマはあるのか!と怒る人もいるだろうが、二ヶ月に一回の集まりでリフレッシュするのは、むしろ今の私には必要なのだ。以前から俳句には興味があり、句会にも二回程誘われたことがあるが、どちらもメンバーが凄すぎて尻込みした。
今回のメンバーは日生劇場のアルバイト仲間で、学生時代から30年以上の付き合いの気が置けない連中ばかりだ。時々集まってはワイワイ呑んでいるが、ただ呑んでるより何かしようよ、と仲間内の俳句の20年選手に相談して発足の運びとなった。
「ひなせ会」と命名。私達の出会いの場所の日生と同じ字を書いて、「ひなせ」と読ませる町が岡山備前にあるということで、響きも良いしあやかることになった。提案したのは、一番年下のせいで幾つになってもどんなに偉くなっても、この仲間内では幹事をやらされているヨシダ君だ。流石に気がまわるね。
初の吟行は荻窪。大田黒公園、角川幻戯山房と、音楽家、俳人絡みの文化的施設だ。杉並の住宅街にあり静かで他の人に会うこともなかった。6月に入り新緑の緑が深くなった木々が美しい。
句会の選考では私は3句選ばれた。
    夏の日の水琴窟の涼やかさ
    蚊に刺され初吟行の勲章か
    水無月の季語を求めて吟行す
自分ながら何とも幼稚で恥ずかしい。山頭火、放哉と憧れる俳人はいるが、遠い遠い道のりだ。
句会の後の一杯は勿論、お約束。いつにも増して美味しく感じるのも皆同じ。万歩計を見て1万歩以上を確認して、更に満足。歩いて身体を使い、季節の中の美を感じ、言葉をひねって頭を使い、はまる人がいるのも頷ける。