2018年2月9日

167  ドライヤーを買う

壊れた訳でもないのに新しく物を買うこともある。大事な一日、一日、より快適になる為だったら厭わない。
ずっと気になっていたドライヤーを今回は思い切って買った。
20年程前のある日、ドライヤーが火を吹いて(危ない!)故障。慌てて量販店で新しい物を買った。3000円くらいの安いものだったが、全く不自由は感じなかった。そうこうする内に15年ほど前だったろうか、今度はイオン発生機能付きの髪ツヤツヤ効果という魅力的な謳い文句に惹かれ、一般売りはしていないプロ仕様の物を、友人Sの関係で割引までしてもらって買い、今に至っていた。このドライヤーは丁寧に長く当てれば当てるほど髪に艶が出るという優れものだったが、せっかちの私にとっては宝の持ち腐れに近い使いっぷりだったかもしれない。
今まで生きてきて何本も買ってはいないが、ドライヤーの消耗度はどのくらいなのだろうか?今回買った究極の(と、私は思っている)ドライヤーは最後の物になりそうだ。そんな訳で、まだ使えるとは言えこの古い2本を処分することにした。お役目は充分果たしてくれたと思うので、感謝してサヨナラ。
新しいこのドライヤーに惹かれたのは、ふんわり仕上げられるところだ。歳をとって毛が細くなったせいかペチャッとした髪型になってしまいがちなので、何とかボリュームを出したかったのだ。こんな私だが30年ちょっと通っている美容室の店長に言わせると「うちの店で一番髪の量が多いですよ」というくらい、髪の毛が多いのだ。20代30代の人も含めてだから、どうよ!と言う感じ。(そんなことしか自慢できないのか! )何とかスコープとかいう毛穴、地肌が見える機械で見せてもらったが、人よりも毛が太い上に一つの毛穴に生えている量も多かった。
思えば、今まで容貌の中で褒められることがあったとしたら、髪のことだった。平安時代だったらもてただろうなあ…。子どもの頃から髪の黒さを「烏の濡れ羽色」とか褒められ、せっかくだから「染めてはいけない」と言われ続け、それが心の掟のようになって今の今まで髪は染めたことがない。そろそろ白髪染めかなと思うが、件の店長に言わせると「まだまだ」と、目立たなくしてくれている。理想は自然の白髪スタイルだが、私は白髪が少なく中途半端なようだ。白髪を素敵なショートカットにして似合う友人もいるが、私には無理かもしれない。何故なら、今90歳を過ぎた母の髪を見ると遠目にはまだ黒髪で、私の髪はどうやら母の遺伝らしいのだ。








長い間ありがとう。バイバイ!