2018年1月9日

164 2018年賀状事情

虚礼廃止で年賀状のつき合いは止めていた時期がある。そうもいかなくなって(何故?)、この何年かはやり取りをしており、出すのを厭うわりには工夫された物を頂くと楽しく、写真の子どもの成長ぶりに目を細めたりしていた。しかし、歳のせいかまた面倒くさがりが頭をもたげてきていて、昨年はとうとう出しそびれて余寒見舞いまでズレ込んだ。
年賀状をすっかり止めてしまう程の勇気がなく(何故?)、今年からfacebookで繋がっているお友達には「投稿」で新年の挨拶に代えさせてもらった。どうせ私の年賀状なんて工夫のない印刷だから、ネットでも同じようなものだ。そして、年賀状を下さった方にだけ返事を出すことにした。
そう決めたらとても気が楽になった。そうしたら可笑しなもので、私と同様のズボラ精神の持ち主を主人公にしたCMが流れ出した。
年賀状を出す人が激減してやっきになっている郵便局の宣伝ではなく、印刷屋のものなのだが、とぼけた味の安田顕の演技と相まって笑わせてくれる。「うちの会社は早い印刷で仕上げるから、まだまだ間に合うのですよ」という印刷屋のアッピールなのだが、それを冷静な妻が説明し、ジタバタあがく夫がだんだんその気になるというものだ。テレビで見た人もいるだろう。真面目に投函の締切を守る人以外は皆、図星で苦笑いしたのではないだろうか。
自分のズボラを棚に上げ、妻に八つ当たりしてうろたえる夫。「どうせ遅れるなら今年から止める!」「大体さあ、何でよりによって忙しい年末に!日本中で!」「無理無理無理」…
もう私なんか大笑いだ!虚礼廃止というのも正直な気持ちだが、CMのこの情けない夫に近い心理も否定できない。
それにしても、いつの頃から年賀状のやり取りが日本中の正月の年中行事になったのであろうか…