2016年6月10日

106 NY在住のアーチスト / Mayumi Takagi

30年来の友人、高木真弓さんがアーチストビザの更新の為に帰国した。会うのは2年前のNY以来だ。この人ほど歳を取らない女性を私は他に知らない。本当に自然体で若い。
NYでアーチストをしていると聞くと、自由に生きているんだろうなあと誰もが思うだろうが、彼女は、若い頃は家族の為に働いたなかなかの苦労人だ。だが、苦労の跡はみじんもなく、とってもキュートで魅力的な人だ。NY生活ももう25年だが「1年くらいのつもりだったのよね」と、いつも言う。NYに行ってからの彼女は、まさに水を得た魚のごとく、生き生きと自由で元気になったようだ。そして、40歳を過ぎて本当にやりたいことに出会えて、今日の活躍である。誰もが出来ることではない。私には到底同じことは出来ず、勿論、表現力も無いのだから仕方がないが、せめて心から応援するばかりである。
彼女の代表作 ‟The Red Thread” は、私も大好きな作品で、今回やっと手に入れることが出来た。彼女が手ずからはるばるNYから運んで来てくれたのだ。
「赤い糸」の関係は、通常は男女の仲か母子の縁を指すが、ひょんなことで知り合って長きに渡ってつき合うことになった高木さんとの関係は、赤い糸にも似た不思議な縁としか思えず、私はこのタイトルにも大変惹かれるのだ。これからは、この作品を近くに置いて楽しめるのが嬉しい。