2014年12月27日

45 年末のご馳走 / チキンとカニ

ブログに自分の食べた料理の写真を載せるのは私の好みではないが、これだけは特別に自慢したいという物がある。
この10年来、クリスマス前後に姪がローストチキンを作ってくれる。イベントとしてのクリスマスに興味は無いが、クリスマスが近くなると良いチキンが手に入るからだ。ヴァレンタイン近くになると珍しいチョコレートが出るので自分が楽しむのと同じだ。お腹にピラフをたっぷり詰めて、とても美味しく作ってくれる。この姪は私の妹の娘だが、美味しい物好きで料理上手の妹に似て、もう一人の姪と共に料理が得意だ。
ロシアの唄を歌い、ロシア語の翻訳もする石橋幸の事は以前にも触れたが、彼女は、新宿ゴールデン街で「ガルガンチュワ」という、ジャーナリストの立花隆から譲り受けた店を経営している。ラブレーの小説に因んだ店名から想像するに、美味しそうな物を出すのだろうと思う人は少なくない。そのクライマックスが、年末のカニ食べ放題である。店名をもじって「ガルカニ合戦」と称している。石橋はロシア関係の漁業関係者とも縁があるので、そのルートから入るカニの質は高い。肉厚でみずみずしくて、それをお腹いっぱい頂くので、年一回のこのカニ合戦でもうカニは満足。へたにボソボソの貧弱なカニはもう食べたくないくらいだ。これは、かれこれ156年続いているだろうか。
この二つの物を楽しむために、数日前から体調を整えて臨んでいるくらいに年末の楽しみになっているが、カニは日露漁業事情によってはいつ無くなるかもしれず、チキンは姪が結婚したら無理だろう。嫁に行かないのも困るのだが…
楽しめる間は堪能したい。