2019年5月4日

211 パーキンソン病奮闘記 -2 / ヨガ療法 

抵抗していた薬を飲み始めて一ヶ月余り。僅かな頭痛と眠気の副作用の割には歩き方、姿勢が良くなったので、許容の範囲だ。震えはまだある。他が良くなったせいか以前より気になるが、酷くなったというわけではないように思う。食後の強い倦怠感にも時々襲われる。難病と呼ばれる病気がそんなに直ぐに治るはずもないし、治らないから難病なんだけど…
せめて絶対にこれ以上症状を進ませてはならない。並行して、この1、2年で試した自然療法の内で良かった物を続けたいと思う。
何よりもまずヨガである。週1回通っている教室の下舘あい先生が、折しもメディカルヨガの学会で、パーキンソン病の為のメソッドが発表されたのを受けて、私の為にプログラムを作って下さった。週2回8週間の集中プログラムで、私の症状に合わせて細かに調整してくれた。最終的には日常に活かせる物だ。この4月5月の2ヶ月間は週2回の個人レッスンで、みっちり鍛えられている。
あい先生が始めに私に聞いたのは「日常生活のどんな時に不自由を感じるか?」だった。震えと身体の強張りが特徴の病気であるから、他人から見たら笑えるようなことも多々ある。もうコートを着る季節ではないが、コートの脱ぎ着には難儀した。袖に通した腕が途中で固まって、強風の日の傘のオチョコのような状態で身動きがとれない。結局は手助けがないと駄目で、このシーズンは最初から人に頼んで助けてもらった。そんな話をしたら「秋には一人でスッとコートを着られるようにしましょうね!」と、あい先生。楽しみな目標が出来た。
快感ホルモンのドーパミンの不足が原因でもある病気だから、楽しみを増やしてドーパミンの分泌量を増やすのも一考なのだ。