もらって困る物にタオルがある。気に入った物ならともかくも、使う気にもならない物がどんどん増えてしまう。消耗品でもあるタオルは、贈りやすい物の一つなのだろう。通販のおまけに付いてきたりもする。台拭きでも雑巾にでも使えば良いのではないかというが、雑巾ばかりそうも要らない。増えてしまったタオルは前回の引越しの折に犬の救援センターに寄付をして使ってもらったが、今回の整理でまた、余備の物をいれるプラスチックケースがいっぱいになってしまった。
今回は、念願だった「タオルはフェイスタオルだけにする」という目的を果たした。バスタオルは使わないのだ。これは数年前に職場のスタッフが母親の教えだと言って話してくれたのがきっかけだった。大きくて使い難いバスタオルを使うよりフェイスタオルを2枚使った方が合理的であることを教えてくれたのだ。目からウロコであった。私たちの世代は特に西洋的な生活の憧れの物の一つとして「バスタオル幻想」があると思うが、元はと言えば「手拭い一本」で済ませていたのが日本人ではないのか。ちょっと前までは温泉旅館に泊まると手拭い(薄いタオル)一本が用意されているだけだった。温泉の脱衣所に風情が無くなったのは、バスタオルのせいではないかと思うくらいだ。
バスタオルよりフェイスタオルをという提唱は、日本的発想だと思いきや、ドイツのカリスマ主婦と言われる女性も同じことを勧めているのをその後知り、合理性は洋の東西を問わないのだと感心したものだった。
手拭いはすぐ乾くし場所も取らない便利な物だが、柔らかなタオルに顔をうずめる幸福感も捨てがたく、私は気に入りのタオルを少しだけ手元に残すことにした。今一番の気に入りはオーガニックコットンの「天衣無縫」だ。軽くて肌触りが素晴らしく、吸水性も良い。超長綿という特別の品種が原料で製造過程もオーガニックにこだわった物だから安心でもある。大量生産が出来ないので、販売店に行っても品切れのこともある。先日ついでがあった折に売り場を覗くとたまたまあったので、2枚購入して新調した。他に残す物としては、良い物をよく知っている人からの贈物である今治タオルの「エコモコタオル」など、どれも使い心地が良くオーガニックの物ばかりをチョイスして計10枚。これだと丁度、整理タンスの引き出し一杯に収まる。
タオル術でもう一つ感心したことに、「首にタオルを巻いて寝る」ということがある。御年93歳で歌舞伎ワークショップを主催している塩崎浩先生が推奨していて、奥様と共にこれを実行して以来20年間は風邪一つひいたことはないそうで、実際かくしゃくとして大変お元気だ。真似をして始めたものの、タオルでは何となくおしゃれじゃないような気がして(寝姿など見せる人は誰もいないのだけど)、スカーフにしたり、ネックウォーマーなる物を試したりしたが、いずれもグズグズと丸まってしまい肌が露出した所がスースーして寒い。結局、タオルが一番適していることにも気がついたのであった。
今回は、念願だった「タオルはフェイスタオルだけにする」という目的を果たした。バスタオルは使わないのだ。これは数年前に職場のスタッフが母親の教えだと言って話してくれたのがきっかけだった。大きくて使い難いバスタオルを使うよりフェイスタオルを2枚使った方が合理的であることを教えてくれたのだ。目からウロコであった。私たちの世代は特に西洋的な生活の憧れの物の一つとして「バスタオル幻想」があると思うが、元はと言えば「手拭い一本」で済ませていたのが日本人ではないのか。ちょっと前までは温泉旅館に泊まると手拭い(薄いタオル)一本が用意されているだけだった。温泉の脱衣所に風情が無くなったのは、バスタオルのせいではないかと思うくらいだ。
バスタオルよりフェイスタオルをという提唱は、日本的発想だと思いきや、ドイツのカリスマ主婦と言われる女性も同じことを勧めているのをその後知り、合理性は洋の東西を問わないのだと感心したものだった。
手拭いはすぐ乾くし場所も取らない便利な物だが、柔らかなタオルに顔をうずめる幸福感も捨てがたく、私は気に入りのタオルを少しだけ手元に残すことにした。今一番の気に入りはオーガニックコットンの「天衣無縫」だ。軽くて肌触りが素晴らしく、吸水性も良い。超長綿という特別の品種が原料で製造過程もオーガニックにこだわった物だから安心でもある。大量生産が出来ないので、販売店に行っても品切れのこともある。先日ついでがあった折に売り場を覗くとたまたまあったので、2枚購入して新調した。他に残す物としては、良い物をよく知っている人からの贈物である今治タオルの「エコモコタオル」など、どれも使い心地が良くオーガニックの物ばかりをチョイスして計10枚。これだと丁度、整理タンスの引き出し一杯に収まる。
タオル術でもう一つ感心したことに、「首にタオルを巻いて寝る」ということがある。御年93歳で歌舞伎ワークショップを主催している塩崎浩先生が推奨していて、奥様と共にこれを実行して以来20年間は風邪一つひいたことはないそうで、実際かくしゃくとして大変お元気だ。真似をして始めたものの、タオルでは何となくおしゃれじゃないような気がして(寝姿など見せる人は誰もいないのだけど)、スカーフにしたり、ネックウォーマーなる物を試したりしたが、いずれもグズグズと丸まってしまい肌が露出した所がスースーして寒い。結局、タオルが一番適していることにも気がついたのであった。