2015年1月8日

47 2015年正月

新しい年が始まった。切れ目の無い時の流れの連続線上に新年があるにしても、気持ちが改まるのはとても良いことだ。
元旦は一人でのんびり過ごして、一年の計画、目標などにゆるゆると頭を巡らす。もうこの歳になると「一年の計は元旦にあり!」なんて気張っても、予定通りいかないことはよく分かっているので、欲はかかない。我が命題である「トランクひとつ」への片付けも滞っている。予定では10月に秋春物、11月に冬物、12月にコート類の衣類を整理するつもりだった。近々3月には、冬物をクリーニング保管に出すことになるので、その際にすることに決めた。1月にはせめて、アミーバーのように増えてゆく本を何とか減らそうと思う。
2日は、長野に帰省。特養から母を連れ出し、実家で新年会。年長は母の89才から年少はついこの間産まれたばかりの又姪まで総勢21人。今年はこの又姪の他に義理の姪も一人増えた。未婚の姪や甥もまだいるので、これから我がファミリーは人数が増える時期であろう。ずっと大家族で過ごしてきた母は久しぶりに賑やかな集まりが嬉しいらしく、分かっているのかどうなのか分からないがニコニコとしている。それで充分だ。みんなも笑い合って、酔っ払って(それは私だが)、これを幸せと言わずして何が幸せなのだろうと思う。とても有難いことだ。
翌日3日の最終新幹線で京都経由、伊勢参りに。大津で仲間と合流して車で伊勢に向かい、深夜2時に到着。一息ついて2時半より月讀宮からお参りを始める。この時間が大事なのだそうだ。朧月夜の柔かい光につつまれた深閑とした森の中の宮でのお参りは清々しく、とても身が引き締まる。次に五十鈴川を渡って内宮のお参りへ行く。こちらは早朝にも拘わらず熱心な参拝者が多い。まだ暗い内に伊勢神宮の参拝をするのは初めてだが、とても重々しく厳粛であった。
気も引き締まったお参りの後は、朝食に名物の手こね寿司、赤福の善哉を頂く。冷え切った身体に熱々の善哉が沁みる。お参り中は寒さなど感じることなど無かったのだが、この時期の日の出前である。さすがに冷えきっていた。
帰りはまた大津、京都経由で帰京。京都駅で夕食用の京弁当と生八つ橋を買い、帰路へ。4日ともあり新幹線は凄い混み具合なので、名古屋で降りて名古屋発こだまに乗り換え3時間かけゆっくり座って眠って帰って来た。急ぐことは無いのだ。そんな気持ちにさせてくれるお参りであった。