2022年10月26日

323 秋の観能

 今日は久しぶりに、夕方から能を観に出かける予定だ。
夏頃から体調が優れず、気候が身体に堪える程厳しく、夜の外出は危険だった。どうしてもという時は付き添いに頼って出かけた。今日も勿論、一緒に行ってもらう人がいての外出である。やっとこの二日程で秋らしくなって凌ぎやすいこともあり、、、
お目当ては能「龍田」。秋らしい趣の能だ。シテの鵜澤光先生には昨年度より「子どものための日本文化教室」の講師をお勤め頂いている。光先生は母上の久先生とともに女流能楽家として能楽界で活躍されている。最近は女流も増えてきたが、男社会での活動がどのくらい大変か、想像に難くない。
銕仙会という能楽堂はほどほどのキャパで、能を観るには丁度良い。青山の一等地で周りは世界のブランドが集まって、何ともお洒落な場所で不思議な調和を醸し出している。


青山能

青山能〈10月〉

  • 狂言「昆布売」野村万之丞
  • 能「龍田」鵜澤光
会 場
銕仙会能楽研修所
日 時
  • 2022年10月26日(水)
  • 午後6時30分開演(午後5時30分開場)
  • 午後8時30分頃終演予定
入場料
こちらをご覧下さい

終演後に能楽小講座あり。
その日の演目を中心に、能楽師が初めての方にも
分かりやすくお話をいたします

青山能〈10月〉

狂言 昆布売(こぶうり)

シテ大名野村万之丞
アド昆布売石井 康太
  
後見野村拳之介

供を連れずに旅に出た大名は、途中通りかかった若狭の小浜の昆布売を道連れにすることに。無理やり太刀を持たされた昆布売は、大名が油断したところを太刀に手をかけ脅し、立場は逆転して…。

能 龍田(たつた)

前シテ
後シテ
神巫
龍田姫神
鵜澤  光
ワキ旅僧野口 能弘
ワキツレ従僧野口 琢弘
則久 英志
アイ里人河野 佑紀
  

小鼓
大鼓
太鼓
八反田智子
森澤 勇司
大倉慶乃助
澤田 晃良
  
地謡小早川泰輝
安藤 貴康
長山 桂三
観世 淳夫
浅見 慈一
馬野 正基
  
 後見観世銕之丞
 谷本 健吾

紅葉の盛りも過ぎた霜月の頃。寺々に経を納める僧は旅の途中龍田川に着く。龍田明神参詣のため川を渡ろうとすると女巫が現れ、紅葉を閉じ込める薄氷の張る川を心なく渡るとは神慮に背く、古歌の心を考えよと諌める。そして女巫は僧たちを龍田明神へと案内し、冬枯れの中一本だけ美しく盛る御神体の紅葉を見せると、実は我は龍田姫であると明かし、神殿へと姿を消す。

里人に龍田明神について詳しく聞いた僧は、法要を行い神の告げを待っていると、夜半の頃に龍田姫が現れた。龍田姫は御代を治める天逆矛を守護していることを語り、矛の刃先と同じく葉が分かれている紅葉の威徳を称え、龍田山の紅葉を愛でて夜神楽を舞う。そして国の安寧を祝福し、龍田姫は昇天したのであった。

龍田姫が織りなす彩り鮮やかな神代の世界。

さらに詳しい解説は<こちら>から

2022年10月16日

322 ◯

 マル!

昨日、今日あたり、やっと涼しくなったかな、、、

2022年10月6日

321 ◯

 マル!

とにかく、生きてます!