明日からベトナムだ!
ハノイに赴任していた姪一家の帰国が決まり、滞在している間に行こうということになった。姪達の住いにあるコンドミニアムが快適で、大変安価で泊まれるらしい。姪にしたら、両親、叔母夫婦、伯母(私)とジジババ集団を引き受ける訳だから大変に違いない。
いずれにしても、一度は行ってみたいと思っていた国だから、とても楽しみだ。
2020年1月31日
2020年1月21日
2020年1月11日
236 コピ・ルアックを飲む
とうとう、というか、やっとコピ・ルアックを飲んだ。ペーパードリップではコーヒーオイルも一緒にろ過してしまい味が落ちてしまうからと、わざわざ金属フィルターまで買ったのだ。
カップを温めて用意万端、期待に胸躍らせて粉の袋をカット。おや何だこのツブツブは、白いのも入っているぞ。慌てて箱の説明を読む。カップに入れてお湯を注ぎ、かき混ぜろとある。何だよう、インスタントコーヒーじゃないか!しかも、ミルク入り。東京だと一杯1万円もする最高級コーヒーがインスタントコーヒーで売られようが無い、というまさかの思い込みだった。味は不味くはないが、ただのコーヒー。キレが無く、ミルクや砂糖で甘くまったりした風に飲む、いわゆるベトナムコーヒーではあった。
「猫の糞から取るんですよね」と、東南アジアのお土産としてこのコーヒーを何度ももらったことがあるというスタッフの I は「フン、フン、フン」としつこく繰り返す。つまり、自分は飲みたくないということなのだ。ジャコウネコの糞からコーヒー豆を製造する過程を調べると、あまり汚くはないが、生理的に受け付けない人はいるだろうと思う。こんなに料金が高いのはひとえに収穫量が少ないかららしいが、その味、香りの良さ、コクの深さなど、高い料金を払うに値する絶品らしい。今のところ、私も含めて周りには本物のコピ・ルアックを飲んだ人間は一人も居ないので、らしいと言うしかない。まさに「幻のコーヒー」なのだ。
映画「かもめ食堂」では、美味しいコーヒーを淹れる為のおまじないとして言葉だけ「コピ・ルアック」が出てきた。短いシーンだが、印象的な場面だった。
「最高の人生の見つけ方」(これも邦題がセンスない)では、ジャック・ニコルソン演じる大金持がこのコピ・ルアックを愛飲しており、秘書が金ピカのサイフォンをうやうやしく持ち運んでいる。金は無いが知識の豊富な役のモーガン・フリーマンが、最高級品コーヒーも所詮は猫の糞から取るんだとユーモアたっぷりに揶揄するが、爆笑しつつ二人の距離が縮まり人生最後の友になる、というきっかけの小道具にこのコーヒーが使われていた。象徴的な使われ方だった。ジャック・ニコルソンがデミタスカップのコーヒーを気取って仰々しく飲む姿が忘れられない。
そんな訳で、本物のコピ・ルアックは幻に終わったが、一生に一度くらいは飲んでもいいかな…飲めるかな…
ドーパミンを出す為にも、自分へ最高級品コーヒーの「ご褒美」を、と思っていたが、今回は金属フィルターが思わぬ褒美になった。こんなことがないと買う事もなかったであろう。
カップを温めて用意万端、期待に胸躍らせて粉の袋をカット。おや何だこのツブツブは、白いのも入っているぞ。慌てて箱の説明を読む。カップに入れてお湯を注ぎ、かき混ぜろとある。何だよう、インスタントコーヒーじゃないか!しかも、ミルク入り。東京だと一杯1万円もする最高級コーヒーがインスタントコーヒーで売られようが無い、というまさかの思い込みだった。味は不味くはないが、ただのコーヒー。キレが無く、ミルクや砂糖で甘くまったりした風に飲む、いわゆるベトナムコーヒーではあった。
「猫の糞から取るんですよね」と、東南アジアのお土産としてこのコーヒーを何度ももらったことがあるというスタッフの I は「フン、フン、フン」としつこく繰り返す。つまり、自分は飲みたくないということなのだ。ジャコウネコの糞からコーヒー豆を製造する過程を調べると、あまり汚くはないが、生理的に受け付けない人はいるだろうと思う。こんなに料金が高いのはひとえに収穫量が少ないかららしいが、その味、香りの良さ、コクの深さなど、高い料金を払うに値する絶品らしい。今のところ、私も含めて周りには本物のコピ・ルアックを飲んだ人間は一人も居ないので、らしいと言うしかない。まさに「幻のコーヒー」なのだ。
映画「かもめ食堂」では、美味しいコーヒーを淹れる為のおまじないとして言葉だけ「コピ・ルアック」が出てきた。短いシーンだが、印象的な場面だった。
「最高の人生の見つけ方」(これも邦題がセンスない)では、ジャック・ニコルソン演じる大金持がこのコピ・ルアックを愛飲しており、秘書が金ピカのサイフォンをうやうやしく持ち運んでいる。金は無いが知識の豊富な役のモーガン・フリーマンが、最高級品コーヒーも所詮は猫の糞から取るんだとユーモアたっぷりに揶揄するが、爆笑しつつ二人の距離が縮まり人生最後の友になる、というきっかけの小道具にこのコーヒーが使われていた。象徴的な使われ方だった。ジャック・ニコルソンがデミタスカップのコーヒーを気取って仰々しく飲む姿が忘れられない。
そんな訳で、本物のコピ・ルアックは幻に終わったが、一生に一度くらいは飲んでもいいかな…飲めるかな…
ドーパミンを出す為にも、自分へ最高級品コーヒーの「ご褒美」を、と思っていたが、今回は金属フィルターが思わぬ褒美になった。こんなことがないと買う事もなかったであろう。
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