2019年7月5日

217 パーキンソン病奮闘記 -6 / 主治医

「長い付き合いになるよ」
検査の結果、病名が確定された時の主治医の第一声である。
薄々は予測していたが、病名を宣告されて頭の中を色々な思いがグルグルと巡る中、長い付き合いとは病気?これから飲み始める薬?この目の前の医師?と、ぼんやり考える。結局はその全てなのだけど。
病院には長年行っておらず、これからも無いだろうと思っていた。よもや主治医と呼ぶような関係の医師との付き合いが始まるとは思いもしなかったことだ。S先生は信頼する人の紹介ということもあり、まずは第一段階はクリアしており、第一印象もとても良かった。失礼ながら、気取りが無く軽口を叩けるような方でもあり、私の素っ頓狂な物言いにも軽妙に受けて下さる。
大袈裟に心配する私に「君が急に悪くなる心配より、大地震でも心配した方が現実的だよ。近頃は突発の交通事故もあるしさ」「勉強も良いけど、あまり勉強しないようにね、不安になるから」と、心配を取り除いて下さる。それでも、我慢出来ずににわか勉強をして素人の質問をする私に「また勉強してきたな、仕方ない、教えてやろう」と、脳の模型をパカッと開けて説明して下さる。歩き方も良くなって、病気も治ったがごとく有頂天になっているお調子者の私に「山あり谷ありだよ」と釘を差すのも忘れない。この分野の重要ポストを歴任してきた偉い先生なのに丁寧で思いやりのある診察だ。話もよく聴いて下さり、つまらないことを言っていないで黙って付いてくれば良いんだ、というような高い所に居る方ではない。
「オレ、そんなこと言ったっけ?」なんて、トボけた物言いをすることもあり、笑わせてくれる。キャラクターが豊かでとてもチャーミングだ。「オレにそんなこと聞くの?」って、こんなことを聞けるのは先生だけでしょ?
河合隼雄に「患者は皆、精神科医に恋してしまう」という名言がある。私が通っているのは神経内科だが、人の心を大切にしたS先生の診察はまるで精神科のカウンセリングのようでもあり、弱った時の患者の気持ちが分かるような気がする。私もちょっと恋しているのかもしれない。(笑) 絶対に飲むまいと思っていた薬を飲んでいるのはそのせい? でも、そのお陰で姿勢も歩き方も良くなった。
そんな素敵な先生なので、私の話を聞いて、診てもらいたいという友人が二人も出てきた(ガタがくる年齢なのだ)が、予約が取り難い。先生も「あまり宣伝しないように」とおっしゃる。公人なので実名を出しても問題ないと思うし、ネットで調べればお名前もすぐ分かることだけど、ここでは敢えてS先生とした。宣伝すると、大好きな先生に叱られるので。


ウン年前の? S医師

2019年6月25日

216 パーキンソン病奮闘記 -5 / ヨガの仕上げ

私のヨガの先生の下舘あい先生が、今春、メディカルヨガ学会から発表されたパーキンソン病の為のプログラムを私の為にアレンジして下さった。週2回、8週間の集中プログラムを4月、5月と個人レッスンで鍛えて頂き、この6月は週1で復習と仕上げをして頂いた。
今日でプログラムは終了したが、自分一人だと楽な方に流れがちになるので、時々は先生の通常の教室に伺って矯正して頂かなくてはならない。
このプログラムの主旨は転ぶリスクを少なくするということなので、一生懸命やっただけありバランスがとれてきたような気がする。先日は、ちょっと前だったら転んでいたような場面で、何とかこらえることが出来た。
毎朝約30分のプログラムはほぼルーティン化したが、ヨガは奥が深いのでこれで終わりという事はない。
先生に作って頂いた自習の為の動画とオリジナルの説明文は私の宝だ。頑張った記憶と共に。




2019年6月15日

215 〇

 マル!
今日は雨。結構激しい降りだった。
「子どものための日本文化教室」は茶道。茶道会館の木々の緑がが雨に濡れて美しかった。

2019年6月5日

214 吟行(新宿御苑)

ひなせ会吟行に参加。長い付き合いの気が置けない仲間との、二ヶ月に一回の楽しみだ。楽しいことを沢山やって、身体の為にもドーパミンを増やしたい。
前回行った4月の八重桜の頃に比べて緑が濃くなった新宿御苑を歩く。爽やかな風に吹かれて気持ちが良い。色とりどりの季節の花も咲いている。新宿御苑は自然樹も多いが造形されて手入れの行き届いたスペースもあり、副都心の高層ビルが垣間見える都会的な場所でもある。きれいな広々した芝生に大の字に横たわりたいと思うが、仲間のペースを崩す訳にはいかない。近々また訪れて寝転がり、大地のエネルギーを受けようと思う。
お昼には、俳号麦笑こと我らが万年幹事の吉田君が、皆の為に握ってきてくれたおにぎりと卵焼きを頬張る。そこへ我らが句会のリーダーで、あのなっちゃん(夏井いつき)の弟子でもある俳号なをこと直子さんがサラダや煮物を添えてくれた。白い花が咲くタイサンボクの大樹の下に陣取り、とても美味しく楽しいピクニックのようなお昼休みだった。
午後の句会では句を披露。出来の悪いのはいつもの通り。今回は並選で3首選ばれる。
  「六月」の 詩人の教え 黒ビール
  青芝に 寝ころびたしと 初夏の夢
  初夏の苑 歩き疲れて ソーダ水
私の悪い癖は、季語を重ねる「季重ね」。少ない字数で何かを伝えなければいけない俳句では繰り返しは野暮。季語になっている言葉は多いので、余程吟味しなければいけない。次からは気をつけよう。






 

2019年5月25日

213 パーキンソン病奮闘記 -4  / サプリメント

ほぼ30年間、病院と薬には縁が無かったので、自然療法とサプリメントには詳しいと自負していた。色々と試してもいる。今回とうとう薬を飲む羽目になったが、今まで通り状況に応じてサプリメントも摂取している。食品と同じような物だから薬に影響することは無いと思う。ただ、サプリメントに関して今年から診てもらっている整体師に言われた事があり、これも考え直さなければいけないことかもしれない。「サプリのような栄養のある物をどんなに摂っても、身体が受け入れる状態でないと無駄」「サプリはただの栄養だから摂っても摂らなくても同じ」と言われたのだった。確かに一理ある。試しにしばらく一切のサプリメントも摂らずに受けた血液検査の結果は健康そのものの完璧なデータだった。栄養は、やはり食べ物で摂るのが一番なのだろう。
とは言え、風邪をひいた時に町の薬局で市販の風邪薬を買う気にはなれない。今まで通りにプロポリスかマヌカハニーを舐めて、熱があったら額に濡れタオルで充分。疲れた時にはクエン酸を溶かした水を飲んで寝ると目覚めはスッキリ。お腹の調子が悪い時は、一包でバケツ100杯分のヨーグルトと同じ乳酸菌が摂れるプロテサン。このクエン酸と乳酸菌は故郷の妹達や家族の常備品でもあり、効果も実感している物だ。免疫力を高めるには腸の環境を整えることが大切ということで、癌治療にこの乳酸菌を大量摂取する方法(実際の効果も目の当たりにしている)も取られているが、私達家族にとっては日常の中の補助食品だ。
疲れが溜まると、私のウイークポイントの腎臓は少し腫れて痛みが出てくる。そんな時は松葉の香りのアロマオイルかひまし油を塗って、さっさとやすむことにしている。良い水も沢山飲むことも大切。
そんな感じのサプリメントとの付き合いだが、この半年間程、毎日一包か二包飲んでいるサプリメントがある。ヨガ教室で知り合った、中学校の保健の先生をしている人に紹介されたペプチドという大豆(有機)から作られた物だ。パーキンソン病には大豆製品が良いらしく、何よりもそのペプチド仲間の女性達の変わりよう(病気克服、アレルギー消滅、若返り、etc.)を目の当たりにして、私もあやかりたく毎日せっせと飲んでいるのだ。仲間内では「20年若返りのサプリ」と呼んでいる。上記の整体師の言葉を信じるならば、こんなに毎日飲まなくとも良いのかもしれないが、病気発症前程度には若返りたいものだと思っているのだ。
厳選の結果
これを毎日摂る訳ではない



2019年5月14日

212 パーキンソン病奮闘記 -3 / 自然療法あれこれ 

久しぶりに病院へ行き、薬を飲んで症状が落ち着き始めたが、症状を進ませない為と出来れば病気を完治させる為に、並行して自然療法も続けていきたいと思う。
以前も書いたが、腎盂炎による入院の経験から西洋医学の矛盾と薬の怖さを身をもって知り、抗生物質で弱った身体を回復させるために、東洋医学、自然療法のありとあらゆるものを試した。全てが自己治癒力を高めて自分の力で病気を治すというもので、方法が違うだけで理念はどれもそれぞれに素晴らしいものだった。そして、私がたどり着いたのは仙骨療法で、理念もやり方も気に入り約30年近く続いている。ずっと病院、薬知らずで来たのだが今回の不調である。久しぶりに他の療法も試してみようかという気持ちが動いた。

周りも私の不調ぶりに色々とアドバイスをしてくれ、いくつかのクリニックも紹介してくれた。この機会に信頼できる人の紹介の所に行ってみようと思い、試してみた。六ヶ所あったが、一回で行くのを止めた所が二ヶ所ある。整体を原点にしたAクリニックでは脚を曲げたり引っ張たりグルグル回したりして、その筋肉の動きがヨガをやった時の筋肉の動きと同じだったので、ヨガをやれば済むことだと思い二度と行ってない。若い男性の施術者との相性も良くなかった。料金も内容の割には高い。こういった施術は西洋医学よりは高いものだが、適正価格というものがあるはずだ。もう一ヶ所の東洋医学のTクリニックは何の検査もなく血圧さえも計らず、問診も僅かで納得のいく説明もなく、更年期向きの漢方薬を出してくれただけだった。しかも大手薬品会社の顆粒状の物だった。以前に試した漢方薬は個人の症状に合わせた煎じるタイプの本格的な物だったので、今回の漢方薬もどきには拍子抜けしてそのクリニックへ行くのを止めた。その薬は即刻捨てた。
昨年の春から通い始めたMTSは月1で続いている。実は、今日も行ってきたところだ。初診の際に、脳からの神経伝達さえ治せばいくらでも歩けるとのことだったので、脳の病気であるパーキンソン病だと判明してからは尚更に期待しているところだ。柔和な笑顔のU先生は「薬を飲みながらやって行きましょう」と、西洋医学も決して否定しない。先生の柔軟な姿勢とお人柄で、安心しながら通えるクリニックだ。
他に整体の二ヶ所にも数回ずつ行ったが、小休止している。施術者は二人共女性で人柄も良く、身体を触られるのに安心感があるが、何しろ施術が痛い。痛いくらいじゃないと物足りないと言う友人もいるが、私は痛いのは苦手だ。O先生の所には昨年亡くなりその人生哲学が再認識されている女優のKKが通っていたそうだし、もう一つのT先生の所にはインテリ落語家のKが通っており、こだわりがある人も納得する理念があるので、また行きたいとは思っているのだが…
今はヨガの集中プログラムを受けていることだし、これを身につけ日常に活かすことに目標を置き、一つ一つ納得できるまで経験して自分に合った物を見つけたいと思う。
ひとまずは、週2回のヨガと月1回ずつ、仙骨療法のMRT(Magnetic Reading Technique)と脳神経伝達療法のMTS(Muscle Testing Socius)の治療を続けてみようと思う。




2019年5月4日

211 パーキンソン病奮闘記 -2 / ヨガ療法 

抵抗していた薬を飲み始めて一ヶ月余り。僅かな頭痛と眠気の副作用の割には歩き方、姿勢が良くなったので、許容の範囲だ。震えはまだある。他が良くなったせいか以前より気になるが、酷くなったというわけではないように思う。食後の強い倦怠感にも時々襲われる。難病と呼ばれる病気がそんなに直ぐに治るはずもないし、治らないから難病なんだけど…
せめて絶対にこれ以上症状を進ませてはならない。並行して、この1、2年で試した自然療法の内で良かった物を続けたいと思う。
何よりもまずヨガである。週1回通っている教室の下舘あい先生が、折しもメディカルヨガの学会で、パーキンソン病の為のメソッドが発表されたのを受けて、私の為にプログラムを作って下さった。週2回8週間の集中プログラムで、私の症状に合わせて細かに調整してくれた。最終的には日常に活かせる物だ。この4月5月の2ヶ月間は週2回の個人レッスンで、みっちり鍛えられている。
あい先生が始めに私に聞いたのは「日常生活のどんな時に不自由を感じるか?」だった。震えと身体の強張りが特徴の病気であるから、他人から見たら笑えるようなことも多々ある。もうコートを着る季節ではないが、コートの脱ぎ着には難儀した。袖に通した腕が途中で固まって、強風の日の傘のオチョコのような状態で身動きがとれない。結局は手助けがないと駄目で、このシーズンは最初から人に頼んで助けてもらった。そんな話をしたら「秋には一人でスッとコートを着られるようにしましょうね!」と、あい先生。楽しみな目標が出来た。
快感ホルモンのドーパミンの不足が原因でもある病気だから、楽しみを増やしてドーパミンの分泌量を増やすのも一考なのだ。