自分も家族も友人も、仕事仲間も、不調無し。
それだけでも、まずは御の字。
2020年4月11日
2020年4月1日
244 〇
今日はエイプリルフール。
昨今の忌わしいウィルス騒ぎは、「嘘でした」と消し去りたい程だ。世界にはSF映画のような風景さえ見せる都市もある。先も全く見えない。
こんな時に、半病人とは言え生きているのが奇跡のように思える。いや、全くもって生命あることだけで「マル!」なのだ。
昨今の忌わしいウィルス騒ぎは、「嘘でした」と消し去りたい程だ。世界にはSF映画のような風景さえ見せる都市もある。先も全く見えない。
こんな時に、半病人とは言え生きているのが奇跡のように思える。いや、全くもって生命あることだけで「マル!」なのだ。
2020年3月21日
243 自信を持ちなさい!
パーキンソン病と診断されて丁度一年経った。
主治医のS先生とは月一度お会いして、血液検査をして血圧を測って、あーでもないこーでもないと問診、治療というよりカウンセリングのような時間を持ってきた。S先生は大変偉い方なのに権威ぶらず、軽妙な会話をされる方で、お顔を見るとほっとする。ここにも何回も書いたが、検査の結果はいつもとても良い。血圧なんて自分や他の病院で測ると危ないくらい高いが、S先生に測って頂くと理想的な数値だ(70~120)。S先生に対しては白衣プレッシャーが無いのだ。「君も変わっているよね~普通は逆だよ」とからかわれる。
「自信を持ちなさい」先生がこのところおっしゃる言葉だ。「初期に病気を発見し、症状も進まないから薬も増えない、もっと自信を持って笑顔でいなさい。今の君はスキップして帰ったっていいくらいなんだよ。」と。確かにそうだ。P病に似た症状の病気は他にも色々あるので、病名を特定できずに何年も病院通いをした人がいるのも知っている。精神科に入院させられた人もいる。誤診のせいで、よりによってP病には良くない薬を飲み続けた人もいる。私の姿を見て心配になって、この分野のオーソリティであるS先生を紹介してくれたS夫人。ご主人はやはり何年間か病名が特定されなかったし、S先生に出会うまでには数名の医師を経たようだ。私の場合は全て直球で、病院にも医師にも出会えた。私はとてもラッキーなのだ。S先生がおっしゃるようにスキップしたいような気分でいて良いのだ。お調子者の私は、実際にスキップを試みたのだが、足が上がらず駄目だった。それどころか足がもつれて転びそうなった。危ない、危ない。でも、スキップなんて、この歳じゃ病気じゃなくても無理かもね。
天気も良く暖かなので、病院の帰りに明治神宮に寄る。病院の近くあるので、時々は寄ろうと思っていたのだが、この一年はその余裕も無かった。余裕というより、歩く元気が無かったのだ。徒歩15分が辛く、タクシーで往復したことが多かった。でも、久々に歩いてみようという気持ちになった。S先生の励ましの言葉のお陰?
主治医のS先生とは月一度お会いして、血液検査をして血圧を測って、あーでもないこーでもないと問診、治療というよりカウンセリングのような時間を持ってきた。S先生は大変偉い方なのに権威ぶらず、軽妙な会話をされる方で、お顔を見るとほっとする。ここにも何回も書いたが、検査の結果はいつもとても良い。血圧なんて自分や他の病院で測ると危ないくらい高いが、S先生に測って頂くと理想的な数値だ(70~120)。S先生に対しては白衣プレッシャーが無いのだ。「君も変わっているよね~普通は逆だよ」とからかわれる。
「自信を持ちなさい」先生がこのところおっしゃる言葉だ。「初期に病気を発見し、症状も進まないから薬も増えない、もっと自信を持って笑顔でいなさい。今の君はスキップして帰ったっていいくらいなんだよ。」と。確かにそうだ。P病に似た症状の病気は他にも色々あるので、病名を特定できずに何年も病院通いをした人がいるのも知っている。精神科に入院させられた人もいる。誤診のせいで、よりによってP病には良くない薬を飲み続けた人もいる。私の姿を見て心配になって、この分野のオーソリティであるS先生を紹介してくれたS夫人。ご主人はやはり何年間か病名が特定されなかったし、S先生に出会うまでには数名の医師を経たようだ。私の場合は全て直球で、病院にも医師にも出会えた。私はとてもラッキーなのだ。S先生がおっしゃるようにスキップしたいような気分でいて良いのだ。お調子者の私は、実際にスキップを試みたのだが、足が上がらず駄目だった。それどころか足がもつれて転びそうなった。危ない、危ない。でも、スキップなんて、この歳じゃ病気じゃなくても無理かもね。
天気も良く暖かなので、病院の帰りに明治神宮に寄る。病院の近くあるので、時々は寄ろうと思っていたのだが、この一年はその余裕も無かった。余裕というより、歩く元気が無かったのだ。徒歩15分が辛く、タクシーで往復したことが多かった。でも、久々に歩いてみようという気持ちになった。S先生の励ましの言葉のお陰?
2020年3月10日
242 啓蟄の力
世のウィルス騒ぎの中で、不要不急で出かけてはいけない人種は、我ら高齢者だ。
句会なんてとんでもない。吟行でふらふら歩きまわるし、選句や打上げ飲み会では口角泡を飛ばして熱く語るし、それこそ濃厚接触なのだ。でも、せっかく生活の一部になった句会を中止するのは残念だ。
という訳で、最年少のせいで永久幹事の吉田君の提案で郵送投稿で句会をすることとなった。今日が締め切り、一人5句ずつ集めた句を吉田君が清記して、皆に送付、それぞれ選句してまた彼に郵送、選句の結果を待つのだ。彼には面倒をかけるが、句会が成立するのは嬉しい限りだ。歳時記を読み季語を捜し、季節について考えるのは楽しい。
以下は私の5句の中の1句だ。(これが一番良いという訳ではない)
啓蟄の蠢き感受発熱す
このご時世で「発熱」は禁句だが、そのくらい、今年は啓蟄のパワーに影響された感じがする。
私は、3月に具合が悪くなる事が多かった。入院したことがあったのも3月だった。それでも今までは春の芽生えのパワーにあやかろうとしたものだったが、こんなちっぽけな人間が自然のエネルギーに同調出来ようはずもない。啓蟄のパワーはとても強く、気候にも多大な影響を及ぼすと言う。だから具合が悪くなるのも当然なのだ。
今年の啓蟄は、3月5日~3月19日だそうで、この間は静かにやり過ごすしかない。
句会なんてとんでもない。吟行でふらふら歩きまわるし、選句や打上げ飲み会では口角泡を飛ばして熱く語るし、それこそ濃厚接触なのだ。でも、せっかく生活の一部になった句会を中止するのは残念だ。
という訳で、最年少のせいで永久幹事の吉田君の提案で郵送投稿で句会をすることとなった。今日が締め切り、一人5句ずつ集めた句を吉田君が清記して、皆に送付、それぞれ選句してまた彼に郵送、選句の結果を待つのだ。彼には面倒をかけるが、句会が成立するのは嬉しい限りだ。歳時記を読み季語を捜し、季節について考えるのは楽しい。
以下は私の5句の中の1句だ。(これが一番良いという訳ではない)
啓蟄の蠢き感受発熱す
このご時世で「発熱」は禁句だが、そのくらい、今年は啓蟄のパワーに影響された感じがする。
私は、3月に具合が悪くなる事が多かった。入院したことがあったのも3月だった。それでも今までは春の芽生えのパワーにあやかろうとしたものだったが、こんなちっぽけな人間が自然のエネルギーに同調出来ようはずもない。啓蟄のパワーはとても強く、気候にも多大な影響を及ぼすと言う。だから具合が悪くなるのも当然なのだ。
今年の啓蟄は、3月5日~3月19日だそうで、この間は静かにやり過ごすしかない。
2020年3月1日
241 肺も完璧!
このコロナウィルス騒動のせいもあり、妹が長引く咳を気にし出し、気にし出したら居ても立ってもいられないのが、人の心理。少し前にはベトナムにも滞在したし、羽田空港も経由したし、と心配の種は尽きない。大した咳とも思えないし熱もないし、「大丈夫だよう」と娘たちも慰めるが、心配の渦に入ってしまった妹の耳には届かない。世のコロナ情報は怖いものばかりだし…
私とは旅行中ずっと一緒だったし、同じ部屋で寝起きしたし(いわゆる濃厚接触)、と心配は私の事にまで及び、長野のクリニックに行った日に流れでとうとう私も胸のレントゲンを撮ることになってしまった。私はどう見てもピンピンしているんだけど。(P病はともかくも)
案の定、「きれいな肺ですね〜、肺炎も肺癌の疑いもありませんよ!」と、写真を示しながら笑顔の先生。お騒がせ致しましたと身を縮める。去年の大検査と毎月の血液検査、その後の背中と腰のレントゲン、いつも褒められるくらいの完璧さだが、脳のたった2、3ミリの黒質の異常のせいでこの身体の不自由さがうまれており、脳の世界は複雑だ。とは言え、肺もバッチリとなれば、それはそれで嬉しいものだ。
件の妹は「気管支炎」だった。
2020年2月21日
240 三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実
旧知の演出家、芥正彦が三島由紀夫と激論した記録が入っているドキュメンタリー映画が完成し、試写会に芥と行く。これは50年前の東大全共闘と三島の対決を記録した物で、何年か前に秘蔵映像が見つかって、一部公開されたり、本に再録されたりもしている物だ。5年前にも三島没後45年ということで、その激論が行われた駒場の900番教室で特別講演が行われて、出かけて行った。パネリストの中にはまだお元気だったドナルド・キーンさんもいらして、そのお姿とお話の内容には感激したものだった。
今回の映画は、50年前そこに居た生き証人である芥達東大生、盾の会会員、数人の記者、そこへ4人の識者(平野啓一郎、内田樹、小熊英二、瀬戸内寂聴)が加わった計13人の解説、証言によって言葉の真実が紐解かれる。例によって寂聴は不要。どうしてこうも軽佻浮薄になってしまうのだろう。それはさて置き、一言で言って「面白い」映画に仕上がっていた。難解で理解できない所もあるが、時折笑いが起こるほど、ユーモアに裏打ちされた温かい映画でもある。懐かしさか…
今の時代には有り得ない熱さもある。あの時代、ノンポリであっても政治的な意識は高かった。時代の空気がそうさせたのだ。
内田樹はあの時代を「政治の季節」と呼ぶ。そして、こう述べる。
<政治的な季節の若者たちは時々ずいぶんひどい勘違いをしたけれど「自分には果たすべき使命がある」と思い込んでいたせいで、総じて自分の存在理由については楽観的であった。その点では非政治的な時代の若者たちよりもずいぶん幸福だったのではないかと思う。>
そうに違いない。
今回の映画は、50年前そこに居た生き証人である芥達東大生、盾の会会員、数人の記者、そこへ4人の識者(平野啓一郎、内田樹、小熊英二、瀬戸内寂聴)が加わった計13人の解説、証言によって言葉の真実が紐解かれる。例によって寂聴は不要。どうしてこうも軽佻浮薄になってしまうのだろう。それはさて置き、一言で言って「面白い」映画に仕上がっていた。難解で理解できない所もあるが、時折笑いが起こるほど、ユーモアに裏打ちされた温かい映画でもある。懐かしさか…
今の時代には有り得ない熱さもある。あの時代、ノンポリであっても政治的な意識は高かった。時代の空気がそうさせたのだ。
内田樹はあの時代を「政治の季節」と呼ぶ。そして、こう述べる。
<政治的な季節の若者たちは時々ずいぶんひどい勘違いをしたけれど「自分には果たすべき使命がある」と思い込んでいたせいで、総じて自分の存在理由については楽観的であった。その点では非政治的な時代の若者たちよりもずいぶん幸福だったのではないかと思う。>
そうに違いない。
2020年2月11日
239 霧のハノイ
ベトナムは今は梅雨時。小雨か霧か世界一汚れているというスモッグの空。六日間滞在して一度も青空は見なかった。
でも暗い感じはしない。実にエネルギーに溢れているのだ。若者が多く、街は喧騒と猥雑さに満ちて、とても魅力的だ。クラクションの音が響きわたり、聞きしに勝るバイクの群れ!まるで曲乗りのバイク隊が車すれすれを縦横無尽に追い越し、横切る。見ほれるばかりだ。後ろに乗る者も運転手にしがみついたりしない。ポケットに手をつっこんだまま軽々と乗り慣れたものだ。真ん中に子どもを乗せたりしている家族もいる。山のように荷物を積んだ人もいる。毎日飽きずに見とれていた。
一方、郊外に行くと田圃が広がり、農耕牛がいて昔の耕運機があり、手植えで田植えをしている。日本の50年前の田園風景だろうか。
新旧混在。発展途上の魅力とはこういったところにあるのだろうなあと思う。
そして、とうとう本物のコピ・ルアックを飲んだ。150000ドン。やっぱり高い?いえいえ、日本円だと750円。勿論、ベトナムでは高い。確かに美味しかったが、日本で1万円は出せないな。
料理は何でも美味しかった。フォーなんて毎朝食べに行ったものだ。ベトナム人は外食好きで朝からフォーを食べに出かけるそうだ。
どの国に行っても何か舞台を観に行くが、今回は伝統芸能を観たかったので、水上人形劇に行った。内容は豊作豊漁を寿ぎ国の発展を願うという、伝統物として万国共通のテーマの物であった。浄瑠璃ならぬ京劇風な語りや古めいた楽器がオリエンタル情緒を醸し出していた。
次は青空が見える季節に、もう一度訪ねてみたいものだと思う。
でも暗い感じはしない。実にエネルギーに溢れているのだ。若者が多く、街は喧騒と猥雑さに満ちて、とても魅力的だ。クラクションの音が響きわたり、聞きしに勝るバイクの群れ!まるで曲乗りのバイク隊が車すれすれを縦横無尽に追い越し、横切る。見ほれるばかりだ。後ろに乗る者も運転手にしがみついたりしない。ポケットに手をつっこんだまま軽々と乗り慣れたものだ。真ん中に子どもを乗せたりしている家族もいる。山のように荷物を積んだ人もいる。毎日飽きずに見とれていた。
一方、郊外に行くと田圃が広がり、農耕牛がいて昔の耕運機があり、手植えで田植えをしている。日本の50年前の田園風景だろうか。
新旧混在。発展途上の魅力とはこういったところにあるのだろうなあと思う。
そして、とうとう本物のコピ・ルアックを飲んだ。150000ドン。やっぱり高い?いえいえ、日本円だと750円。勿論、ベトナムでは高い。確かに美味しかったが、日本で1万円は出せないな。
料理は何でも美味しかった。フォーなんて毎朝食べに行ったものだ。ベトナム人は外食好きで朝からフォーを食べに出かけるそうだ。
どの国に行っても何か舞台を観に行くが、今回は伝統芸能を観たかったので、水上人形劇に行った。内容は豊作豊漁を寿ぎ国の発展を願うという、伝統物として万国共通のテーマの物であった。浄瑠璃ならぬ京劇風な語りや古めいた楽器がオリエンタル情緒を醸し出していた。
次は青空が見える季節に、もう一度訪ねてみたいものだと思う。
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