2016年12月27日

126 そうだ!掃除をしよう!

片付けブームの一環として、掃除術のあれこれも雑誌、テレビで頻繁に取り扱われている。
今朝はいつも聞いているラジオでも話題にしていた。年末のことでもあろうが、そうだ!と私が思い立ったのは、今月の中頃からグズグズと続く風邪症状を省みた結果である。ずっと風邪っぽいのでずっとおざなりな掃除で済ましていたせいではないか…
今年の年頭に唾石症を患った時に立てた生活改善、健康回復策の一つに「掃除の徹底」があった。それらを実行する内に、自然には出ないであろうと言われていた石がポロッと出て確信を持ったのに、ずっと風邪っぽいのは掃除をおざなりにしていた結果のような気がする。掃除以外にも実行できていないことだらけだ。「休む」もそうだ。12月に入って、具合が悪くて予定をキャンセルして休まざるを得なくなった一昨日まで一日も休みが無かったのだ。休みは30日まではどうしようも無いので、今はとにかく掃除に励むしか無い。
世の中には掃除教とでも言いたくなるような宗教じみた熱烈な信者のような人が居て、例えば家族が入院した時に自分がやれるのは掃除だけなのでと、病室、自宅の隅々まで徹底掃除して家族は無事快癒した話とか、ビートたけしから広まったトイレ掃除の成功譚など、枚挙にいとまが無い。私としてはこういうことが広まり、世の中がきれいに清潔になるのは大いに結構な事だと思っている。
今朝の拭き掃除は、久々に気持ちよく出来た。気持ちが晴れると良いホルモンも出るし、身体も適度に動かすことで健康に良い影響がある等々、掃除の効力は科学的には説明が出来るのだろうが、こういったことは頭で考えずに無心でやった方が気持ちが良い。


2016年12月17日

125 長く通っている店 / 行かなくなった店

昨夜は長年の友2人と女子会例会(口の悪い人は霊界と言う)。
どんなに忙しくても季節に一回くらいは会って旬の美味しい物を食べようという例会であるが、今年も皆色々あって半年ぶりになってしまった。店はこれも30年以上の長いつき合いの「こうぼう」で、きめ細かい和風創作料理が美味しい。店主のコウゾウさんは元寿司屋らしくお魚の目利きで、必ずお刺身も出してくれる。つき合いが長いからこちらの好みも分かってくれていて、お任せ料理で楽しんでいる。昨夜はウニのヒラメ巻きがとても美味しかった。
コウゾウさん夫婦は私達と同世代だしプライベートも程々に分かっていて、入り込み過ぎないで良い感じの距離を保っている。友のルミちゃんとサカサイには私のみっともない所を散々見せているので今更気取っても仕方がない仲で、気楽である。気を使わないのでつい呑み過ぎてしまうこともあるが、多忙な日常の中で一息つく瞬間だ。
こんなに長くつき合っている店は他に2軒あるかなしかだ。店主も歳を取ったり亡くなったりで閉店した店も随分ある。
逆にこちらから行かなくなった店もある。せっかく美味しい日本酒を取り揃えているのに、店主が話に入り込み過ぎて友達と行ってもろくに話も出来ずに、うっとうしくて行かなくなった下北沢の居酒屋、オーソドックスな蕎麦屋らしいメニューが美味しくて結構通ったがお客の前で大声で夫婦喧嘩し、食器をガチャガチャ洗いデッキブラシでゴシゴシ床をこする恵比寿の蕎麦屋、美味しい紅茶を出すお茶の水の路地裏の喫茶店では、店主の女性がアルバイトの子をいつも叱っていて見苦しくて行くのを止めた。行く時は行くのに催促の電話をしてくる赤坂の九州料理の居酒屋…
どこも美味しい物を出すのに残念だ。店は、味だけではなく居心地良いことも重要だ。







2016年12月7日

124 「忠臣蔵」三昧

国立劇場50周年事業として「仮名手本忠臣蔵」の完全通し公演が、歌舞伎、文楽共に上演中である。完全通し上演は歌舞伎は54年ぶり、文楽は大阪の国立文楽劇場でもまだ試みたことが無いそうだ。このサイクルだと、今生ではもう観ることもないだろうと、10月から通っている。
昨日は文楽版の前半を観に行く。その気になれば後半も16時半から観られるのだが、10時間に及ぶ公演を観る体力に自信が無く、後半は後日に譲った。NYへ行く飛行機に乗ったつもりになって一気に観ようかとも一度は考えたが、飲んだり食べたり眠ったりの12、3時間と舞台鑑賞では大いに違う。今回の5時間でも最後は腰がきつかった。それにも拘わらず、10時間余りを一日通しで観る人もかなりいたようで、小耳にはさんだところによると、地方から来た方々の多くは一日で鑑賞していくようだった。それくらい、完全通し上演はかなり珍しいのだ。
今月中に、文楽の後半と歌舞伎の第3部を観に行くのだが、これほどの「忠臣蔵」浸けは私にとって最初で最後だろう。完全通しということで普段はめったに上演されない場面もあって、大変興味深い。残りが楽しみだ。